アマプラビデ王の日々

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アルカディア~カルト教団のお話かと思いきや、ループものだった

 

アルカディア(字幕版)

アルカディア(字幕版)

  • 発売日: 2018/11/02
  • メディア: Prime Video
 

カルト集団とも言われる自給自足の村“アルカディア”を10年前に脱走し、今は街で暮らしているジャスティンとアーロンの兄弟。しかし幼い頃から特殊な生活をしていた2人は、世間にうまく馴染めず、友人も恋人も居ない。そんなある日、兄弟は再び村を訪れる決心をする。不思議なことに、アルカディアの住人の外見は10年前とまるで変わらないように見えた。やがて2人は次々と村で起こる超自然的な出来事を目の当たりにする。(C)2017 Arcadian Film

なんともいえない怪しい感じで映画はスタートします。私の大好物でもあるカルト教団系のお話じゃないですか。

 

貧しい生活やイヤになり、兄弟は再び教団に戻る決意をします。
弟の幼少期の記憶がなぜかあいまいです。それから、いくら話しかけても無視をする男。


しゃべれずにニコニコ笑うだけの男。多くを語らない醸造家、そして20代に見える40歳。

 

ところどころに妙な違和感を含ませながら映画が進みます。
なんだかいいじゃないですか。どんな展開が待っているのかまったく読めません。

 

正常と思っていた兄弟が異常なパターンか?
それとも彼らがしきりに吸っているタバコのようなものに何かしらの幻覚成分が入っているというオチか?

 

終盤に近づくとやっとループものらしいことが判明します。
得体の知れない何かが、強制的にループさせているのです。

 

ループものとくれば、どうやって脱出するかが一番のポイントでしょう。
脱出に失敗すれば永遠にループの中。成功してもあまり良い結論にならないのが常ですが、この映画の結末はループを抜けられなかった。でいいですよね。

 

ラストが妙にあいまいでわからなかったのですが、母親の事故現場に戻ったことで再びそこからループが始まると。

 

はじめは楽しみに見ていたのですが、ラストまで見て、その後の説明がまったくなく、何の意味があったのか?と頭をかしげるシーンがいくつか差し込まれています。

 

これは混乱させるためなのか、または尺が足りなかったのか。
なんだかモヤモヤした気持ちでこのレビューを書いています。

 

原題はThe Endless このタイトルがついているとある意味ネタばれになってしまうので、この日本の訳はありな部類に入りますかね。

 

カルトっぽい雰囲気とループものの掛け算で、映画全体は奇怪な雰囲気で進みます。
この感じはいままでにない1本だったです。