1981年のベネズエラ。ドゥルセは失業中の夫と2人の息子の4人で、ささやかな生活を送っていた。11月11日、兄弟が遊んでいた最中の不幸な事故で、弟ロドリゴは亡くなってしまう。
このタイトルを見るとインドにあるマザーテレサのマザーハウスを思い出してしまうのですが、パッケージから漂う不気味な感じ。これはホラー映画ですね。
冒頭に登場するお母さん。ほほに大きな傷と飛び散ったガラス片。
そして、明かりの弱いランプをもって家の中を歩きますが、くぐもったような声と同時にドスンという人が倒れたような音。
音のした方向に向かうと男が死んでいる。そして自分の息子レオもどこかへ行ってしまう。はじめの15分は、見ているほうも何が起きているかさっぱりわからない。
とにかく彼女は捕らえられ、30年が経過します。
再び家に戻ることが許可された彼女ですが、一人の神父が現れ、当時の様子を聞いてきます。
記憶をたどるようにして、当日の様子が語られるのですが、これがなかなか怖い。
来るとわかっていても、突然大きな音がしたり、白いものがちらりと見えると心臓止まるかと思ってしまいます。とくにドアノブガチャガチャが苦手な方は見るのはやめたほうがいいかも知れません。
何度も何度もガチャガチャされます。
空いたドアの隙間から伸びる白い手、どこからともなく現れる真っ白な老人。
もう若くないんだから、これ見て心臓止まったらどうしてくれるの。
こわ~いシーンが続きますが、少しずつこのマザーハウスの秘密も明らかになっていき、現在と過去がある点でつながっていることがわかります。
ああ、なるほど。そういうことか。これですっきり。と思っていたのですが、あのおじいさんの存在だけがなぞでした。
最後に残ったお前はいったい誰なんだ?と思っていたらラストでやっとつながります。
そして物語はエンディングへ。
この最後はよかったなー。男の友情っていうのはやっぱり永遠なんですよ。
そこもつながっていたのかとうれしくなってしまいました。
ホラーな展開が続くのかと思ったら、最後少しほっこりしてしまうという不思議な映画でしたね。
でも最後まで見終わって思ったのは、こんなことが起こったのは、おかあさんが結婚する前に前彼の子供を作っちゃったからですよね。
あんなばれるところにあんな手紙を置いているから。
真実をしった父親が前後不覚になるのも仕方がないような気がします。
昔の恋人からの手紙、やっぱり捨てにくいですよね。保存するときには絶対にばれないところに置いてくださいね。
私は会社の引き出しに大事にしまってあります。