第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート!アメリカでは公開翌週に上映館が20倍となる大ヒット!まるで映画(フード・インク)のままのことが世界で起きている?!!
インクはモンスターズインクと同じ、会社ということですね。どちらかというと工場みたいな感覚で視聴するといいかもしれません。
以前から食についてはいろいろな問題点が挙げられていますが改めてこの問題を突きつけられると、ただただ恐ろしさを感じました。
人間というのはやっぱり業が深い。
この映画というかドキュメンタリーでは、主に肉と穀物が焦点になっています。
まず肉。肉といえば牛、豚、鳥ですが、食用にされる彼らは生きものとして取り扱っているとは思えないですよね。
ベルトコンベアーのようなものでつるされていく鶏たちは、確かにちょっとかわいそうではあります。片方の意見しか掲載されていないので、どこまで信じて言いかわかりませんが、商品となる動物と同じくらい、畜産農家の扱いもひどいような気がします。
そのおかげでびっくりするくらい安く肉が食べられるのですが。。。
こんな世界に変えてしまったのは、誰でしょう。それは私たち消費者なんですよね。
より安く、よりおいしいものが食べたい。その欲求のしわ寄せは彼らのところにいっていました。
そしてこの状況は今も続いているのです。
穀物についても驚きです。
コーンと小麦や大豆が話題になっており、農薬の問題は昔からありますが、近年はそれにプラスしてなんと種を毎度企業から買わなければならない仕組みになっているのです。
これには驚きました。普通は種取りようのものを残しておいて来年使いますよね。
私の家でも昔は米を作っていましたので、一部は種籾としてとっておいて翌年使っていましたもの。
品質を保つためなのかもしれませんが、ちょっとひどいですよね。
さらにコーンは化学的に変化させていろいろな食品添加物として利用されています。
これは食料ではなく、鉄や銅のようなものと変わらないです。
このドキュメンタリーでとても好感が持てたのはラストの提言です。
ヴィーガンになれとか、虫だらけの野菜を食べろとかではないのです。
買い物をするときに、地元産のものや旬のものを選ぼうとか、家庭菜園をやろうということなのです。
これくらいならすぐにでも始められます。そうしてこんな動きが活発になればスーパーマーケットの品揃えは変わり、農家の生活も変わると。
確かに、確かにそうです。
これくらいなら、というところからはじめれば少しずつ世界は変わっていくと思います。
ここ数年で自然由来のものを求める傾向が強くなってきていると思います。
そろそろ食については、世界的に本腰を入れて見直さないといけないのかもしれませんね。