16歳のヴィヴィアンとソフィーは、孤児として幼いころからとある寄宿学校で育てられてきた。少女だけのその学校では、「服従」と「清潔さ」が美徳として重んじられ、外界との接触は一切絶たれた規則正しい生活を送り「純潔」を保った結果、優秀な生徒は素晴らしい家族に里子として迎えれ…
人間を飼育する系のお話が最近はやっているのかな。
人間は成長が遅いので一人前になるまでに16年もかかるとなると事業としては厳しいかなと思います。
また、大きさや色の濃さなども好みがあるでしょうから、あの程度の人数では顧客のニーズは満たせないと思うのです。
子供のころからの育成費用と、法を犯すリスクを考えると1回あたり数十億円を超える取引となるでしょう。となると購入する層もかなり限られる。
いろいろと考えるとやっぱりそこらへんにいる人を捕まえてきてなんとかするのが手っ取り早いのでしょうね。
と、映画を見てひどいことを思いついたのですが、冒頭からなんとなく結論が読めてしまうお話でした。
うら若き乙女たちが、楽しそうに集団生活を送っている。
彼女達の生活は完璧にコントロールされ、本人たちは思考停止でひたすら従うことを求められる。
レベル10の時にちょっとしたイベントが発生します。
この設定は面白いと思いましたが、その後の展開にもう少し盛り上がりが欲しかった。
結局あの2人の友情を深めただけ?いやいやもうちょっと複雑な結果になりそうな気がするのです。
晴れてレベル16になった少女たち。
やっとこの隔離生活から解放される日が近づいてくるのですが、真実に気づいた2人の少女が抵抗を始めます。
クライマックスの自分の顔を傷つけるシーンは衝撃的でした。
私はあのメスを医師に突きつけるのかと思いましたよ。
よし、やったれ、仕返ししてやれ~と思ったのに、まさかの展開。
その時の医師のセリフはちょっと悲しいです。貧しい彼女たちは売られたのです。
もし彼女達があのまま実の親と一緒に暮らしていたら、悲惨な暮らしになっていたことは間違いないでしょう。
ボロボロの住居に住み、食べ物はロクにもらえない。
もしかしたら両親からひどい暴力を振るわれるかもしれない。
それが原因で命を落とすこともあるでしょう。
なんとなくひどい虐待を受けるシーンが思い出されて悲しくなってしまいました。
あの医師が彼女たちを救ったというのはあながち間違いではないかもしれません。
しかし、十分な教育を受けなかった彼女達は果たして世の中に順応していけるのか。
世界にはこういうことやっている国はありそうですよね。
ちょっと怖いですね。