1917 命をかけた伝令~最後までピリッとしない感じでした。
第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクにひとつの重要な任務が命じられる。それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。この伝令が間に合わなければ味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる――。刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる・・・。
主人公はイギリス兵。敵国はドイツ。1917という年代を考えると第一次世界大戦(1914/7/28 – 1918/11/11)が舞台でしょう。
登場するのはトムとウィルという二人の兵士。
前線にいる味方に攻撃停止の伝令をするよう命令が与えられます。
たった二人で敵陣の中を抜ける?
ドイツ軍が撤退したとはいえスナイパーは数人残しているでしょうし、地雷や奇襲を受ける可能性もありました。
命の危険はありましたが、トムの兄が前線にいるということで断れない状態に。うたたねをしていたウィルを巻き込んで出発します。
序盤はよかったんですよ。桜の花なんかが出てきて戦地とは言え緩やかな時間が流れていました。
しかし、ドッグファイトで撃墜された敵国の兵士を助けたばっかりに、トメン王がやられてしまう。
おっと、ついなじみのあるほうを使ってしまいました。
トムはゲームオブスローンズのトメン王子の人です。GOTでは最後まで救われない役でしたが、ここでも何というか悲しい役回り。今回は主役で最後まで生き残るのかと思ったのに…。
GOTでは華奢なイメージがありましたが、なんかちょっとずんぐりむっくりになっちゃいましたね。おいしいものを食べすぎたのかしら。
ちょっと脱線しましたが、主役と思っていたトムが早々に離脱し最後にウィルが生き残って伝令を届けるというお話。
可もなく不可もなくといったストーリーだったのですが、やや作られた感があるのが気になりました。
まず、ウィルにドイツ兵の銃弾が当たらない。ドイツ兵は前線で戦ってきた兵士たちですよ。
そんなへぼエイムなわけはないと思うのですが、彼はきっとチート能力があったに違いありません。
それから牛のミルクのお話。実際に現地ではそういうことがあり、それを題材にして挿入したのでしょうがこう、タイミングが良すぎてなんというかとってつけたような感じになってしまいました。
あそこにいたらドイツ兵に踏み込まれるとかさ、母子を連れて逃げるとかあってもよかったのに。
そしてラストもなんとなくフワっとした感じで終わってしまいます。
ウィルは無事に伝令を終えて何を感じたのかがつかめなかった。もしかして、何も感じなかったということでいいのかな。
トムとウィルの決死の伝令で1600人もの兵士が救われた。
だけどもウィルは大切な友人であるトムを失った。この命の交換について考えるべきだったのでしょうか。
あえてぼやかせることで視聴後の余韻を残したかったのですかね。
ドイツは、第一次世界大戦も第二次世界大戦も負けてしまっているんですね。
なのにヨーロッパで主要な地位を築いているのですから、実はものすごい優秀な人たちなのかと思ってきました。