借金を返すために誘拐を企てるも、不測の事態が続き、思い通りに行かない。そんな不運な誘拐犯と囚われた少女の最悪な一日を描くサスペンス・ドラマ。誘拐自体が悪夢だと、誘拐犯も娘もなんとかこの最悪な一日を一刻も早く終わらせ家に帰りたいと願うが、状況はどんどん悪化していく。
この映画はパッケージが秀逸です。思わず見たくなっちゃいませんか?私もついついつられてダウンロードしてしまいました。
お金がないばっかりに、妻にウソをついたばっかりに、すべてのものを失ってしまうというそんな不運な男の話。
確かに、彼はツイていなかったと思う。だけどよく考えず短絡的に行動をしてしまったことが、この結果を引き起こしたのです。
素人が誘拐なんて無理ですよ。事前によくよく準備をして、協力者も何人か用意して。
それでも幸運が重ならないと成功しない。仮に成功したとして、何十年も逃げ続ける気合がこの男にはあったのでしょうか。
もともと善人の男ですし、彼女と同年代の娘を持つ親だったので人質の女の子を守ります。このシーンは良かったですかね。
あの血液を抜くおばちゃんこそ悪人、羊の皮をかぶった狼です。
あんなのが野放しにされていて、なぜ自分はやられる必要があったのか。
ラストがちょっと気になりました。
銃を構えて撃とうとする気配を見せたので、当然銃を構えている警官に先に撃たれてしまいます。
まあ仕方ない。
しかし、その後もう一度銃を撃とうとするのです。ダミーの銃で。娘が死んだ絶望から死を選んだのですかね。
あの血液抜くおばちゃんとか、娘を殺した犯人とかそういうのに仕返しを一切せず、逃げることを選んだ。ちょっとそれは情けなくないですか。
さらった他人の子供を守る気があるのなら、せめて復讐の鬼となって戦えばよかったのに。
2回目の銃撃が致命傷になり、彼は命を落とします。
なんだか最後が少し悲しいというかやるせなくなりました。最後までダメな男で終わっていいのかな。