ニュージーランドの東側、人口8,000人の島、ワイヘキ。のどかな島で誕生したダンスグループ、「ヒップ・オペレーション・クルー」。 “ 世界最高齢ダンスグループ”の彼らが挑戦しているのは、なんとヒップホップダンス!94歳のスターダンサーに、83歳の元オペレッタ歌手、 主婦歴70年の93歳、杖が相棒の94歳、73歳の若手…超個性的なメンバーたちは、振り付けを考えるのも一苦労。 そんな中、彼らのマネージャーで振付師でもあるビリーがある目標を提案する。それは…エンターテインメントの最高峰・ラスベガスで行われる 世界最大のヒップホップダンスの大会に出場しよう!!(C)2014 Rise And Shine World Sales / Inkubator Limited / photo_Ida Larsson
パッケージに登場する蛍光色の靴下を履いたご老体。
さらにタイトルからなんとなーくストーリーが類推できたのですが、最近心温まる系の映画を見ていなかったので、視聴スタート。
しばらく見始めると、映画というかドキュメンタリーであることがわかります。
ニュージーランドのワイヘキという小さな島に住む頃老人達が、ラスベガスの世界的なヒップホップイベントに出演するお話。
映画のようにすべてがうまくいくとは限りません。
出演するご老人たちの健康面での心配はもちろんのこと、どうやればダンスにヒップホップ感をだせるのか。
それからお金。
てっきり主催者がラスベガスまで招待してくれるのかと思ってしまいましたが自分達で調達する必要があるとは。
『この映画を見て感動した』とか『元気をもらった』というの感想が普通なのでしょうが、私はどうも後味の悪さを覚えてしまいます。
すべての人が彼らの出演を素直に受け入れられたのでしょうか。
そして、どれだけ気丈に振舞ってもそろりと忍び寄る死の影
高齢の主人公達のもつ悲しさやむなしさというのが気になってしまいます。
ヒップホップではなくてもっと違う形で、これまで歩んできた人生をぶつけることができたのではないかと思ってしまうのです。
若いヒップホップグループとの交流も描かれていましたが、私は若者達が老人を哀れんだり、さげすんだりする表情にならないかどきどきしてしまいました。
また、ラスベガスの大会も同様です。全員がスタンディングオベーションをしているように描かれていましたが、本当はしらけていたんじゃなかったのか。
そんなことばかり気にしてしまいました。老人が主役の映画の見方はむずかしいですね。