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マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー~インド映画のダンスを見習いなさい!

 

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: Blu-ray
 
 
 
 

劇団四季のミュージカルでよく宣伝していたこのタイトル。アマプラのおすすめに上がってきたので、何も考えずに見始めたのです。

てっきりこの映画だけで完結するもんだと思っていたら、どうにも話が噛み合わない。終始「なんだかよくわからんシーンが多いな…」と感じていたのですが、どうやらこれ、10年前に作られた前作があるんですね。

予備知識ゼロで挑んだ私には、正直なところ「前作ありき」の構成が辛かった。きっと前作を観ていれば、ソフィとその母ドナのストーリーにもっと感情移入できたんでしょう。


もしこれから観る人がいたら、ぜひ前作を先に観ることをお勧めします。

 

映画を簡単に紹介

本作は、2008年に公開された大ヒットミュージカル映画『マンマ・ミーア!』の10年ぶりの続編です。前作から数年後、主人公ソフィは、亡き母ドナが夢見ていたホテルをついに完成させ、オープニングパーティの準備を進めていました。ところが、自身の妊娠が発覚し、夫スカイとの関係に危機が訪れてしまいます。

 

ソフィはそんな自分を、若き日の母に重ね合わせ、ドナがどのようにして3人の男性と出会い、一人で自分を育ててきたのかを辿っていくのです。過去と現在が交錯しながら、母から娘へと受け継がれる愛と人生の物語が、ABBAの名曲とともに描かれます。


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自由奔放すぎて目が離せない母親の生き様

物語の核となる母親ドナの生き方は、世間一般の常識から見ると、あまりにも奔放で手がつけられない。大学を卒業して一人旅に出たかと思えば、旅の途中で出会ったイケメン3人と関係を持ち、やがて妊娠。誰が父親かわからないまま、ギリシャの小さな島で娘を育て始めるという、まさにおとぎ話のような展開です。

「よくまあそんな生き方ができるもんだ」と呆れてしまうのですが、彼女の圧倒的な生命力と魅力は、出会った男性たちだけでなく、観客の心まで引きつけてしまうから不思議なものです。

 

眩しすぎる世界

真っ青なエーゲ海と、まぶしい太陽の下で歌い踊る人々の姿は、観ているだけで非日常に引き込まれます。ただ、個人的にはこの鮮やかな景色と、ド派手なステージ衣装の組み合わせに、ちょっと「おや?」と思ってしまいました。

色鮮やかを通り越して、奇抜な衣装は、なんだか南国の鳥のよう。こればっかりは、私の古めかしい感性には合わなかったのかもしれません。

そして、登場する3人の父親たちは、ドナにずいぶんと振り回されたはずなのに、なぜか皆が彼女を心の中で想い続けている。その男たちの心情は、正直よくわかりません。まあ、そのあたりは陽気で楽しい音楽と、キレのあるダンスが全部なかったことにしてくれるので、細かいことは気にせず楽しみましょう。

 

俳優さんたちへのコメント

主演のアマンダ・セイフライドは、前作に引き続きソフィを好演。若き日のドナを演じたリリー・ジェームズの、奔放でありながらも繊細な演技も見事でした。

そして、ドナの母親役として特別出演していたのが、あのレジェンド歌手のシェール。白塗りの仮面のようなメイクに最初は「えっ…?」と引いてしまったのですが、彼女の圧倒的な存在感と歌声には脱帽です。さすが、世界的なスターは格が違いますね。

 

最後に

前作未見の私には、少々戸惑う場面も多かった本作。それでも、ABBAの誰もが知る名曲の数々と、登場人物たちの心温まる人間模様に、最後まで楽しませてもらいました。たまにはこういう、頭を空っぽにして楽しめる映画もいいものです。

ただ、ダンスの華やかさはやっぱりインド映画がとびぬけている感じですね。