ある街に1人で暮らしながら、小学校の教師を務めるメドウズという女性。フワッとしたロングヘアを揺らし、花柄のワンピースを身にまとい、読書をしながら歩く姿は“可憐で可愛らしい”彼女。かと思えばタップシューズで街を歩き、小鳥のさえずりにも笑顔で答える。少し変わり者にも見える彼女にも恋が訪れた。地元の保安官とメドウズは出会い、恋に落ちる。メドウズには、そんな彼にもひた隠しにしなくてはならない“秘密”があった。幼い頃のいまわしい過去を消し去るべく、“ある事”で自分の周りにいる子供達を守っていた。保安官はメドウズの複雑な生き方を知る事になる。そこにはダークなメドウズの姿が…。(C) Miss Meadows, LLC.
悪魔じゃないな。ということは天使かな。いや、違うな。必殺仕事人ですね。
この言葉一つで映画の中身はたいてい予想ができるでしょう。そうです、ミスメドウズは犯罪者を排除する乙女なのです。
乙女としたのは理由があります。
祖母が愛した古い車に乗り続け、家の庭をきれいに手入れし、休日にはかわいい服を着て散歩。
どこから見てもいいところのお嬢様で、その風貌からは人を殺すなんて想像ができないのです。
私刑の方法も独特です。自分の身を危険にさらそうとも最後まできちんとマナーを守り、手にもったカバンから、手にすっぽり入るくらいの銃で一撃必殺。射撃の腕前はプロ級でしょう。
これだけですと、普通の映画だと思うのですが、最後まで見て気味が悪くなった点がいくつかありました。
まずはタップダンスですよ。あれは気分が高揚したときに踊るのでしょうか。
いつも唐突に始まって唐突に終わる。あまり関連性がなかったような気もするのですが、私の理解が足りないだけでしょうか。
意味もなく追加されるはずはないので、何かを暗示しているのかとおもったのですが最後まで分からず。
オカルトチックな意味があるんじゃないかと思っています。
続いて、彼女の話し相手です。小鳥さんたちと話をするのはまあいいでしょう。メンヘラチックなお嬢様であればそれくらいのオイタは許されるべきです。
一番の問題は母親ですよ。映画のなかで何度か結婚式のシーンが挟み込まれ、母親も父親は親族含めて皆殺しにされちゃったことがわかります。
これを裏付ける事実として、ミスメドウズの結婚式親族は一人もいない。
とすると、ずっと話をしていたあのお母さまは誰なのですか?
もしかしてあの電話はつながっておらず想像の人物とずっと会話をしていたのでしょうか。
怖い。怖すぎる。確かに電話のシーンはかなり違和感がありました。
メドウズの考えていることはほとんどお見通しでしたし、電話のタイミングまでわかっていた。
そして母親の会話もどことなくぎこちない。この映画、登場人物の会話も特徴的だったと思います。
英語を直接ヒアリングできればもう少し裏側に隠れた気持ちや皮肉を味わえたと思うのですが、なんにせよ耳がついていかなくて。
これだけ見まくっているのに全然英語が聞き取れないということは映画をみることは英語の勉強にはつながらなさそうですね。