いつまでたっても大人になりきれないデューイはロックを愛する熱い男。生活費を稼ぐ必要に迫られた彼は、バイト気分で名門小学校の代用教員になる。ところがある日、ひょんなことから生徒たちの音楽的才能を発見。”授業”と偽って子供たちとロック・バンドを結成したデューイは、念願だったバンド・バトルへの出場を目指す!
ここ最近ダークな映画が中心だったので、久しぶりにパーッと明るい映画が見たいと思いました。
パッケージから伝わる躍動感。
そしてタイトルから、優等生がロックをやって大はしゃぎに違いないと思ってみはじめました。
ギタリストのデューイ(ジャック・ブラック氏)がいいですね。
このエネルギッシュというか、勢いがあるというか、ノリが良いというか。
もう全身で音楽の楽しさを伝えてくれます。
彼はいわゆる売れないミュージシャンで、バンドも首になり家賃も払えない状態に。
そこで、ひょんなことから超エリート進学校の臨時教員になってしまいます。
もちろん授業はすべて自習にしたのですが、生徒たちがみんな楽器が弾けるということに目をつけてバンドコンテストへの出場を決意します。
やる気が無く、親の言いなりだった子供たちが自分たちのやりたいことを見つけ、自分たちで考えてステージを成功させるというお話です。
こころ温まるという感じではなく、みんなハッピーになろうぜと思えるそんな明るい感じの映画です。
私は何か途中に事件が起きて、デューイが参加できないことになり生徒の誰かが代役をつとめるシーンを想定していたのですが、意外や意外、最後までデューイはシャウトしています。
おいおい、あなたやるのかよと思ってしまったのは私だけではないはず。
最後のシーンで彼だけ制服というのもいいです。半ズボンがやたら似合わないので、それも合わせて和むんですよね。
見せ掛けだけのバンドに、優勝は譲りますがそこも風刺が効いてよかったです。
校長先生との恋の行方も気になりましたが、そのあたりは最後うやむやになってしまいましたね。
保護者の皆様も360度態度が変わるのもありきたりといえばそれまでですが、本当に良かったと思います。
音楽業界って好きとかうまいというだけではやっていけない世界なんでしょうね。
人間は太古の昔から音楽を大切にしていますので、もっといろいろとあっても良いような気もするのですが、若い人はヒットチャートを気にして、年をとると新しい音楽を聴かなくなる。
どんな小さな部族でさえも、自分たちの音楽があるというのに日本はこれでよいのかななんてちょっと思いました。