元CIA工作員の父とフィンランドの山奥で人知れず暮らし、並外れた格闘テクニックを叩き込まれたハンナ。愛らしい外見に反し、痛みを知らず感情をもたないまま16歳にまで成長したハンナの戦闘能力はいつしか父を超え、ついに外の世界へ旅立つ日が来た。ある任務の下、ヨーロッパへ旅立った彼女をかつての父の同僚であるCIA捜査官マリッサが執拗に追う。行く手を阻むマリッサの手下との壮絶な戦いのなかで、ハンナは自身の卓越した身体能力の秘密を知らされることに---。
森でサバイバル系の映画が続いたからか、おすすめとして表示されていたこの1本。
表紙の女性に惹かれてみてみました。
冒頭は雪山と鹿。
主人公のハンナという女性が、弓を使って鹿を倒すのですが父親に後ろから襲われて、「お前もまだまだだな。」といわれます。
女アサシンの話かなと思いましたが、なぜ彼女が戦い方を覚えなければならないのかは明確にされません。
とにかくここにあるスイッチを押せば、自分も父親も命を狙われる。狙ってくるのは、マリッサという女。
戦場では殺(や)られるまえに殺るが基本です。
父親からマリッサを呼び出し、やつを殺せと命令を受けます。
ハンナと父親は小さいころから何かあったらグリムの家で会おうという取り決めがありました。それを再び確認し、一足先に父親が長年住んでいたテントを離れます。
その直後ハンナは襲われ、悪の組織っぽい人々に捕らえられます。
この悪の組織の人たちの正体は最後まで良くわからなかったのですが、そのボス的存在がマリッサのようです。
顔を見たらすぐにわかりました。
彼女は映画キャロルのお姉さま役ケイト・ブランシェットさんですね。
なんというかこの独特の表情と演技。ハンナよりかは私は彼女のほうが気になりました。
で、偶然そばを通りかかった親切な親子と一緒に奇妙な旅が始まり、マリッサは怪しいオカマのアサシンに仕事を依頼したりしながらも話は進んでいきます。
このあたりのテンポや話の進み方は良く、初めての友人に初めての恋。ハンナにとってはこれまで味わうことができなかった人間らしい出来事が続きます。
そんな平和な時間はあっという間に終わり、オカマ野郎の追跡を何とか振り切ってグリムの家にたどり着いたハンナ。
グリムの家の主人が実は優秀なアサシンでハンナをしっかり守ってくれるという展開も想像したのですが、カマ野郎にあっさり倒されます。
このあたりまでくると、やっとハンナが狙われるわけが明確になり、その事実を裏付けたのが遺伝子調査結果でした。
だから映画を通してあの紙をずっと持っていたのですね。やっとつながりました。
そしてラストです。
同じくアサシンのマリッサが頭や胸ではなく、腹の辺りを狙ったのは何か意味があるのでしょうか。腕は確かなはずなのでなぜ頭や心臓を狙わなかったのか。
さらにハンナを殺す必要も、マリッサを返り討ちにする必要もないよねと思ってしまいまして、視聴後は少し消化不良になってしまいました。
しばらくこれ系はパス。違うジャンルに挑戦します。