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イコライザー~クロエも登場!元CIAエージェントが悪を成敗するダークヒーロー

 

イコライザー (字幕版)

イコライザー (字幕版)

 

デンゼル・ワシントンの静かなる強さは痺れますね。無口で寡黙なのに、一度スイッチが入ると悪党を容赦なく排除していく姿。いい年になった私でも「まだまだ正義を貫けるんじゃないか」と変な気合を入れられてしまいました。

 

ざっくり映画紹介

『イコライザー』(2014年公開、監督アントワーン・フークア)は、元CIAエージェントのロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)が、静かに暮らしていた生活から再び“正義の執行人”として立ち上がる物語。カフェで出会った娼婦の少女テリー(クロエ・グレース・モレッツ)を救おうとしたことから、ロシアンマフィアとの壮絶な戦いに巻き込まれていきます。

 

 

イコライザーの意味と物語の軸

「イコライザー」は“均一にする”“ならす”という意味。音楽スタジオの機材を思い浮かべる人も多いでしょうが、この映画では「世の中を正しい方向に調整する者」という意味で使われています。マッコールは警察も裁けない悪を、身の回りにある物を武器に変えて、瞬時に消し去る存在。素手で銃を持つ相手を倒し、1対10でも動じない絶対的な強さを見せつけます。

 

ホームセンターが戦場に変わる

特に印象的なのは、クライマックスのホームセンターでの戦い。売り物を使ったトラップで敵を追い詰め、電動ドリルで喉を貫き、釘打ち機でボスを仕留めるという徹底ぶり。まるで『ダイ・ハード』のDIY版とも言える演出に、思わず「そこまでやるか!」と叫びたくなります。やられてしまったボスは何者だったのか言うのは最後まで明確には示されていなかったと思います。まあ細かい事は映画の進行に関係がないのでいいでしょう。

 

クロエ・グレース・モレッツの存在感

そんな事より、この映画の冒頭で登場する娼婦の役の彼女。この顔。どこかで見たことがある。ああ、そうだ。冒頭に登場するテリー役がクロエ・グレース・モレッツ。個人的にはここが一番の見どころです。

 

『キック・アス』でのヒット・ガールから少し大人びた彼女が、笑顔を残しつつも影を背負った姿を見せてくれます。出演シーンは思ったより少なく、「もっと出て欲しかった!」と残念な気持ちも。正直、ラストではマッコールと一緒に戦ってほしかったですし、彼女の歌手の夢が描かれても面白かったのでは…と勝手に妄想してしまいました。

 

ラストへの小さな不満

終盤、マッコールはWebサイトを通じて助けを求める人々を探すようになりますが、少し肩透かし感がありました。彼がダイナーで本を読みながら新たな依頼人と出会う…そんな締め方の方がしっくり来たような気もします。本100冊を読むという伏線も最後に回収してほしかったところです。

 

マッコールはどこか『シティーハンター』の海坊主を思わせます。無骨で強靭、だけどどこか愛される存在。クロエ補正もあるかもしれませんが、正義と暴力の均衡を描いたダークヒーロー映画としてはかなり満足度が高い一本でした。

 

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