いやー、長かった。約3時間の映画ということで2日に分けて見ました。前半(1日目)はもったりゆったりした流れで退屈…。とにかく地球は危機的状況であり宇宙に逃げるしかないという事はわかった。正直「後半も耐えられるかな?」と心配でした。
けれども、マット・デイモンが登場するあたり(2日目)から一気に面白くなりました。そこからは最後まで一気見。重力や時間のトリックに「おいおい」と思う部分はありつつも、見ごたえ抜群でした。
ざっくり映画紹介
『インターステラー』(2014)はクリストファー・ノーラン監督によるSF超大作。主演はマシュー・マコノヒー、共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン。舞台は環境破壊で滅びゆく地球。人類存続のために選ばれた宇宙飛行士たちが、ワームホールを通じて新たな居住可能な惑星を探す旅に出ます。
前半の停滞と後半の爆発
冷凍睡眠から目覚めたマット・デイモンが登場すると物語は一気に加速。『オデッセイ』でジャガイモを育てた彼が、今回は主人公クーパーと対立。回転する母船へのドッキング、ブラックホール突入…息をのむ展開の連続です。
エンディングでクーパーは100年越しに娘マーフとの約束を果たします。ここは胸に響くシーン。けれども、気になるのはアン・ハサウェイ演じるアメリア。彼女が定住した星には光や建物がありました。果たして凍結受精卵で人類を再生したのか? それとも恋人が先に待っていたのか? 未来の地球人と宇宙戦争…なんて妄想まで広がります。
重力と時間の違和感
この映画、まだ統一できていない重力がキーになるのです。
重力の謎を解くことで、大統一理論が完成し、クーパーもマーフ(マーフィー)との約束を果たせるわけなのですが、ブラックホールの中でさすがにあんな事はできないと思います。
さらに、モールス信号で重力の謎を伝えるのですが、これもちょっと無理やりすぎませんか。そんな簡単なものだったら教授が元気なうちに解を見つけられているような気がします。また、重力と時間の関係があることはわかりますが、多少のずれはあったとしても、あそこまでの時間差異はちょっと考えずらいです。
ドラゴンボールの精神と時の部屋じゃないんですからね。
その違和感を考慮しても、全体的には面白く最後まで楽しく見る事ができました。産まれてから、死ぬまで重力というものに人間は縛られていますからね。
人類の未来と変わらぬ愛
重力から解き放たれることが人類の次のステップだと言われています。もしそれが可能になれば、未来を少しだけ垣間見て事故を防ぐ…そんなことも夢ではないのかもしれません。
ただ、この映画が教えてくれるのは「科学が進歩しても家族愛は変わらない」ということ。ラストの父娘の再会は、そのテーマを強く印象づけてくれました。
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