インターステラー~ジャガイモは育てませんよ
【本編のみ収録】地球の寿命は尽きかけていた。居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男。彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃の宇宙。はたして彼は人類の存続をかけたミッションを成し遂げることが出来るのか? Rating G (C) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
約3時間と非常に長い映画なので、2日に分けてみました。
前半つまり、1日目のもったりゆったりした流れが退屈で、これは後半耐えられるか心配でした。
前半でわかったのは、とにかく地球は危機的状況であり宇宙に逃げるしかないという事。
後半、つまり2日目になってマッド・デーモン氏がでてきたあたりから、一気に面白くなりました。
冷凍睡眠から目覚めたデイモン氏は、今回はじゃがいもを育てず(※1)、主人公であるクーパーと争う形に。
※1.マッド・デイモン氏は、映画オデッセイで火星でジャガイモ育てていました。
そこから回転する母船に接続したり、ブラックホールの中に入ったりありえないような出来事が立て続けにおき、最終的に冒頭の話がきれいにつながってエンディングを迎え、クーパーはおおよそ100年越しの約束を果たします。
ラストのアン・ハサウェイ(アメリア役)のシーンはちょっと気になりますね。
彼女の星は、地球よりも時間の進みが遅いのでしょうか。
建物や明かりが見え、宇宙服のヘルメットをはずしたことから類推するに、
彼女はあの星への定住に成功したのでしょう。
凍結受精卵は無事だったので、彼女はあの星で人類の起源となり、たった一人で人工授精を繰り替えし人類を増やしていくのでしょうか。
それとも一足先に現地にいた恋人一堂に出会う事ができたのでしょうか。
数百年後にあの星と土星軌道に移住した地球人とで宇宙戦争になったりすると、それはそれで面白そうですね。
この映画、まだ統一できていない重力がキーになるのです。
重力の謎を解くことで、大統一理論が完成し、クーパーもマーフ(マーフィー)との約束を果たせるわけなのですが、ブラックホールの中でさすがにあんな事はできないと思います。
さらに、モールス信号で重力の謎を伝えるのですが、これもちょっと無理やりすぎませんか。そんな簡単なものだったら教授が元気なうちに解を見つけられているような気がします。
また、重力と時間の関係があることはわかりますが、多少のずれはあったとしても、あそこまでの時間差異はちょっと考えずらいです。
その違和感を考慮しても、全体的には面白く最後まで楽しく見る事ができました。産まれてから、死ぬまで重力というものに人間は縛られています。
もしさらに次のステップに人類が向かうとしたら、重力の鎖を断ち切る事ではないかといわれています。
空を自由にとび、ブラックホール間をワープする。
時間にもある程度影響を与える事ができるようになればタイムマシンは無理でも、すこし先の未来は見えるようになるかもしれません。
それを使って事故を未然に回避できるようにならないかな。
この映画のテーマにもなっていましたが、どれだけ人類が進化しても、
家族愛というのは変わらないのでしょうかね。
見ごたえのある1本でした。