地球や人類の文化についての情報を電波に乗せて、宇宙人との交流を図ろうとしていたプロジェクト。それを宇宙人が受信したものの、彼らは人類からの宣戦布告だと勘違いしてしまう。「パックマン」「ギャラガ」「ディグダグ」「ドンキーコング」「スペースインベーダー」と、送られた情報からテレビゲームについて知った宇宙人たちはそれらに出てくるキャラクターに姿を変えて地球を侵攻し始める。巨大なキャラクターが次々と現れ、都市をブロック化していく事態に世界はパニックに陥り……。
地球外生命体が懲りずにまたやってきました。
そろいも揃って目的は地球の侵略。
そんなに簡単に言いますけども、地球人は勝てないって。
今回の救世主は特殊能力を持ったスーパーマンでも天才的な頭脳を持つ男性でもない。
ただのオタク。
いや、「ただの」は間違いでした。
子供の頃のゲームの世界大会でしのぎを削ったゲームオタク3名が、本作品の救世主です。
彼らが幼少期に戦ったゲーム大会の様子は、異星人へのメッセージとして宇宙に放たれます。
数十年の宇宙旅行の後、たまたまそれを受信した異星人は地球からの宣戦布告と判断します。
先手必勝で攻め込んできたインベーダーゲーム(ギャラカ)の敵キャラのような戦闘機。あっという間に軍事基地を破壊し、軍人の一人を確保してしまいます。
その後次々に刺客を繰り出してきますが、そのオタクたちが一丸となって敵を倒し、最後にハッピーエンドとなるお話です。
この映画、作るほうも演じるほうも楽しかっただろうなと思います。
いたるところに「これ誰かの趣味だろ!」みたいなものがちりばめられておりました。
異星人に攻撃されたらピクセルブロックになるって言うのもユニークで面白い。
ブロック崩し(アルカノイド)で何を破壊するのかは絶対に議論になったはずです。
パリのエッフェル塔でもいいですし、大阪城だってよいわけじゃないですか。その議論を想像するだけでニヤニヤしてしまいます。
そしてあの美しいタージマハールをあんな風に壊してしてしまうなんて。
いろいろなゲームで対戦をするのですが、私はパックマンのシーンが一番好きです。あれは地球人側が敵キャラだったのが本当に良かった。
ゲームがテーマの映画とは思えない躍動感。主人公がミスすることはないと思っていましたが、まさかあんな手を使って退治するなんて。
そしてラストのドンキーコング。ここはやや無理やり感があったような気がします。
樽をそんなに簡単にジャンプできるのかとか、ハンマーだとかがもう少し違った演出だったらよかったな。
アメリカの映画だから日本のパックマンをラスボスにするのに抵抗があったのでしょうか。
私はパックマンをもう少し引き伸ばし、あれがラストでよかったような気がするのです。
とても懐かしい、ふるーいゲームばかりでしたが、なかなか楽しめました。
パックマンの作者って日本人だったのですね。知らなかった。
レガシーなゲームが好きな人はもちろんのこと、そうでない人も、
そして子共と一緒でもとても楽しめる1本だと思います。
ティリオン・ラニスターとスターク王も出ていましたよ。
この顔を見てしまうとGOTを再視聴したくなりますね。