18世紀イギリス、謎のウィルスが蔓延、感染したものはゾンビとなって人々を襲っていた。片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は、裕福な人との結婚を夢見ながら得意のカンフーでゾンビと戦う日々を送っていた。そんなある日、屋敷の隣に、大富豪の騎士ダーシーが引っ越してきた。狂気乱舞する姉妹だったが、次女エリザベスは、初対面でみせた彼の高慢な態度に嫌悪感を抱いていた。だが、人類とゾンビの最終戦争が勃発し、共に戦うことになった二人は、互いの偏見に徐々に気づきはじめ、そして―。(C)2016 PPZ Holdings, LLC
なんともユニークなタイトル。
内容の想像が出来なかったのですが、そういえば最近ゾンビの姿を見ていないなと思い、視聴いたしました。
こういう映画はどう表現したら良いのでしょうか。
極彩色に塗りたくられたポスターのような映画?、自分の好きなものだけ集めたお弁当のような映画?なんともいえないアンバランスさが味わい深かった1本です。
冒頭に登場する年頃の4名の女性。その風貌から上流階級のお嬢様と言うことがわかります。
衣服や装飾から、時代は中世でしょうか。コルセットへ着替えのシーンで、ひらひらのドレスの下に仕込まれる物騒なモノ達。
アレレ?
どうやら彼女達はおしとやかな貴族じゃなくて、自らが中国あるいは日本で修行を受けた戦闘員らしいのです。
ここで素敵な足が見られるのは、おそらく男性向けのサービスショットなのでしょう。
それ以外にも胸が強調されているシーンも多く、ゾンビ映画と言いながら艶っぽさがプラスされています。
場所はロンドン近郊。
ゾンビを閉じ込めるためにロンドンを壁で囲い、そこから出てこれないように兵士達が見張っている状態です。
しかし、何らかの理由でそこから漏れ出てきたゾンビたちが人間を襲ってきます。
彼女達が激しいアクションでゾンビたちを蹴散らすものですから、なるほど、これは彼女達とゾンビとの戦いの記録なのかと思ってしまいました。
ゾンビ側と人間側に別れて戦う構想は理解できました。
これでラストまで行くのかと思いきや、中盤から恋愛のお話が全面に押し出されてきます。
好きなのに好きといえないもどかしさ。一旦はすれ違うものの、お互いの疑いが払拭され再び近づく二人の距離。
しかし、ゾンビたちはなんと残酷なのでしょうか。二人は結ばれること無くエンディングを迎えるのかと思いきや、ラストはハッピーエンド。。。
と思ったのですが、最後のシーンから考えると、これから壮絶な死闘が始まるはずで、あれだけ大量のゾンビに囲まれたらいくら強い彼/彼女がいてもダメかもしれない。
ゾンビが出てくる必要はなく、中世である必要もありません。
また、貴族のお嬢様が格闘の達人である意味も良くわからないのですが、そのばらばらな点を楽しむことが出来ました。
最後までみて、あえてこの映画を分類しろといわれたら、やっぱり恋愛モノかなぁ。
ゾンビは少なめなのですが、一風かわったゾンビが見たいかたはおすすめです。