厳寒の大自然に囲まれたアメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地“ウインド・リバー”で見つかった少女の凍死体―。遺体の第一発見者であり地元のベテランハンターのコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)は案内役として、単身派遣された新人FBI捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)の捜査に協力することに。 ジェーンは慣れない雪山の不安定な気候や隔離されたこの地で多くが未解決事件となる現状を思い知るも、 不審な死の糸口を掴んだコリーと共に捜査を続行する...。(C)2016 WIND RIVER PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
前半、なかなか物語が進展せずに少しイライラしてしまいます。
動物による殺人事件なのか?それにしてはちょっと毛色が違う。美人のFBIが登場したり、雪道を素足で歩かせたり、うーん、よくわからん。
ただ、何となく映画の根底に流れる陰鬱な雰囲気。
さて、これをどう理解したらいいのか。
後半の犯人が分かるあたりから銃撃戦まではちょっとだけ盛り上がって、なんだこれ、結局僻地で起きた殺人事件の話なのかなと結論をだしたのですが、ラストで字幕が少しありました。
これはネイティブアメリカンの問題を伝える1本なんですね。
心が壊れてしまった母親と、その母親を支えながら必死で耐える父親が時折登場していたのですが、納得できました。
現在でも多くのネイティブアメリカンの若い女性が行方不明になります。
その事件は解決されることなく、ただ放置されるだけと。
かわいそうとすぐに思ったのですが、私はネイティブアメリカンについて論じられる知識がほとんどないことに気づきました。
正直なところキン肉マンのジェロニモと、頭に鳥の羽をつけた、ステレオタイプのネイティブアメリカン。
自然を大切にする彼らは、今の現代人にはない独特な文化を持っていると聞きます。
少し調べてみようかな。