家族を失ったマックスは、最強マシン(インターセプター)とともにガソリンを求めて彷徨っていた。中東戦争の勃発で石油が貴重品となり、各地で壮絶な奪い合いが続発している。やがてマックスは製油基地を守る人々と暴走族の抗争に遭遇。 Eirin Approved (C) 1981 Kennedy Miller Entertainment Pty., Ltd. (C) 1981 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
「ヒャッハー!」でお馴染みのあの世界観、実はここから始まったんです。正確に言えば、近年の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」よりも遥か昔、1981年にこの「マッドマックス2」は作られているんですから、まさに大先輩といったところでしょうか。
再生ボタンを押した瞬間、目に飛び込んでくるのは見渡す限りの荒野と、ゴテゴテに飾り付けられたバイクの群れ。ああ、やっぱりこれこれ!この世界観。期待感が高まるオープニングです。
映像こそ40年以上前の作品なので、少々古さを感じる部分はあるかもしれません。しかし、そんなことは全く気にならないほど、作品全体の雰囲気と熱量、それからテンポの良さで、あっという間にその世界に引き込まれてしまいます。
個性的なキャラクターは見るだけで楽しい
この映画、登場するキャラクターがまた一癖も二癖もあるんです。特に印象的だったのが、中ボスっぽい奇抜な格好をした彼。いわゆる「カマキャラ」ですよね。彼と相棒の独特な雰囲気には、登場した瞬間から思わずニヤニヤしてしまいました。
ただ、その相棒があっという間にブーメランでやられてしまうのは、「え、それで終わり?」と拍子抜けしてしまいましたが。セリフもなく、偶然飛んできたブーメランに倒れるなんて、出オチにもほどがある。
しかし、その相棒を失った怒りに狂う中ボス、「ヒューマンガス」は最後まで頑張ってくれました。彼があまりにも強烈すぎて、ラスボスが少々地味に感じてしまったのはここだけの話です。
わずか90分ということもあるのですかね、主要なキャラクターであってもあっさりと退場してしまう展開は、この荒廃した世界における命の儚さを痛感させられます。だからこそ、マックスの孤独と彼の戦いが際立つのかもしれません。
また、マックスの相棒となる「ジャイロ・キャプテン」もいい味出してます。最初は情けないように見えても、実は相当優秀な彼。あのヘリコプターみたいな乗り物に乗っていれば最強だと思うのですが、なぜかマックスからは粗末に扱われるんですよね。彼が本気だせば絶対にヒーローになれると思うのですが…。
CGなし!らしいですよ。あのカーアクション
「マッドマックス2」を語る上で絶対に外せないのが、そのカーアクションです。これ、本当にすごいんですよ!当時はCGなんてありませんから、実際に動いている車を使って、生身の人間がスタントをやっているはずなんです。
映画として公開されている以上、失敗することはないと頭ではわかっていても、本当にヒヤヒヤするんです。あの爆破シーンや高速走行の中での激しいぶつかり合いは、一体どうやって撮影したのか、ただただ感嘆するばかりです。「こんな危ないこと、よくやってのけるな!」と、画面越しに思わず声が出てしまいました。
最新作と比べると、悪役たちの攻撃のバリエーションは控えめかもしれませんが、惜しげもなく爆発する車や、まるで「北斗の拳」の雑魚キャラのようなユニークな服装の暴走族たちは、見ていて飽きさせません。
この映画を観て改めて感じたのは、「マッドマックス」という一つのジャンルが、すでにこの作品で確立されているということ。荒廃した世界観、スピード感あふれるカーチェイス、そして孤独なヒーローマックス。これらが、後の多くの作品に影響を与えているのは間違いないでしょう。
個人的には、メル・ギブソンが演じるマックスの、多くを語らないけれど内に秘めた熱い感情が、とても印象的でした。彼が醸し出す渋みが、この作品の骨太な世界観に深みを与えているんです。
テンポの良さはかなりのもので、あっという間に物語は進みます。サービスショットや、マックスに恋の予感が漂うシーンも少しだけ顔を出すのですが、それもまたアクセントになっていて、観る者を飽きさせません。
プライムビデオで他のシリーズも観られるようですから、これは週末の楽しみに取っておきたいシリーズですね。まだ観たことがない方はもちろん、かつて観たことがある方も、ぜひこの機会にもう一度みなおしてください。
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