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レヴェナント: 蘇えりし者~レオ様が雪原をさまよう2時間半サバイバル

 

レヴェナント:蘇えりし者 (字幕版)

レヴェナント:蘇えりし者 (字幕版)

  • レオナルド・ディカプリオ
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まず一言。デカプリオ様のファンにはたまらない映画でしょう。雄大な自然の中で泥まみれ、血まみれ、雪まみれになりながらも生き抜く姿。その表情のすべてがスクリーンに刻まれており、観る者を圧倒します。映画は2時間半と長めで、途中やや間延びを感じるところもありますが、ファンは、最後まで観る価値は十分にあります。

 

まずはざっくり映画紹介

『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015年公開、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)は、19世紀アメリカの辺境を舞台に、毛皮ハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が仲間の裏切りに遭い、瀕死の重傷を負いながらも生還と復讐を果たそうとする物語です。アカデミー賞ではディカプリオが念願の主演男優賞を受賞しました。


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大自然とサバイバル描写

雪山、氷の川、吹雪の荒野…映像はとにかく圧倒的。凍えるような環境なのですが、主人公がびしょ濡れになったり、裸になったりで「寒いの?暑いの?」と疑問に思う場面もありましたが、とにかく命をつなぐための必死さが伝わってきます。自然の厳しさをリアルに感じさせるシーンが続き、観ているだけで体温が下がる気がしました。

 

裏切りと復讐の物語

鉄板ながら惹き込まれるのが“裏切り”の構図。息子を無残に殺され、仲間に見捨てられたグラスは、ただ一人で雪原を進んでいきます。途中で部族の女性を助ける場面もありましたが、ラストで馬に乗っていたのは彼女だったのか…そのあたりは少し分かりにくい設定でした。

 

ラストシーンの解釈

最後に神の意思のようなものを感じさせる描写があり、解釈が分かれるところです。私としては、ラストの戦闘で致命傷を負い、すでに“あの世”に片足を突っ込んでいたのではと思っています。最後に妻の姿が見えたのもその象徴。できれば妻と息子、両方の姿を見せて欲しかったですが、監督の意図は「死と再生」の境界線を曖昧にすることだったのかもしれません。

ちなみにラストの戦闘シーンはややグロテスクですので苦手な方はご注意を。

 

謎の隕石の意味

物語の途中で落下する隕石が描かれます。これが何を意味するのか…はっきりした答えはありませんが、自然の力や人間の小ささ、あるいは運命の象徴だったのかもしれません。

 

ディカプリオの熱演

本作の大きな魅力はやはりレオ様の演技。ほとんどセリフがない中で、表情と息づかいだけで感情を伝える姿は圧巻です。これでオスカーを獲ったのも納得。肉体的にも精神的にもギリギリまで追い込んだ作品だったことが伝わってきます。

 

『レヴェナント: 蘇えりし者』は、復讐譚でありながら、自然の恐ろしさや人間の生への執念を描いたサバイバル映画でした。