アマプラビデ王の日々

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ローン・サバイバー〜4人対200人、極限の戦場を生き延びた男の実話

 

ローン・サバイバー(字幕版)
 

「ローン・サバイバー」は、アフガニスタンで実際に起きた特殊部隊の作戦をもとにした映画です。数的不利はもちろん、情報不足や装備の限界など、戦争の現実を突きつけられる一本でした。最後まで手に汗を握りながら観ることができました。

 

映画をざっくり紹介

舞台はアフガン山岳地帯。タリバンの主要人物が潜むとされる村を偵察する任務に就いた米海軍シールズ4人。しかし偶然出会った羊飼いに存在を知られてしまい、彼らを殺さずに解放するという「決断」が、200人を超えるタリバン兵に包囲される悲劇を招きます。圧倒的劣勢のなか、仲間が次々と倒れていく中で、ひとりだけが生き残る奇跡の物語です。

 

見どころ1:特殊部隊の奮闘

アメリカ最強と謳われるシールズでも、地の利を持ち軽装でRPGまで使うタリバン相手には苦戦を強いられます。崖から転げ落ちる迫力のアクションシーンや、銃撃戦の臨場感は圧倒的。鍛え抜かれた兵士たちが限界まで抗う姿に胸を打たれます。

 

見どころ2:善悪の対比

映画ではタリバンを完全な悪として描きつつも、イスラムの村人の中には命をかけて兵士を助ける人も登場します。単純な勧善懲悪にせず、現地の人々の多様な立場を描いた点には配慮を感じました。

 

見どころ3:作戦の杜撰さへの疑問

観ながら強く感じたのは、そもそもの作戦の無理さ。敵の武装状況の情報不足、通信状態の悪い山中への投入、アパッチの援護もないままの突撃。ようやく来たアパッチも敵味方を識別できずに撤退するという場面には「何だそれ?」と呆れました。これは部隊の奮闘というより、司令部の責任が大きいのではと思わざるを得ません。

 

総評

「ローン・サバイバー」は、戦場の理不尽さと兵士の極限の戦いを描いた骨太な実話映画でした。見応えは十分ですが、同時に「なぜこんな作戦が実行されたのか」という疑問も強く残ります。亡くなった兵士や巻き込まれた民間人のためにも、事実を検証し続ける必要があると感じさせられる作品です。