エイリアンが飛来したヨハネスブルグ。彼らは抵抗するでもなく、市街から離れたスラム地区に隔離されてしまう。そして今ひとりの人間が、この地球外生命体の謎に包まれた兵器テクノロジーに遭遇する。エイリアンが住み着く貧民窟、その異界と化した路地裏を追われ(狩られ)ながら、男はやがて、人類にとって今やアウトサイダーである己の運命を悟ることになる。 Rating PG12 (C) 2009 District9 Ltd. All Rights Reserved.
ヨハネスブルグ上空に浮かぶ巨大宇宙船。
中に住んでいたエビみたいなエイリアンを保護し、特別な区画を用意してそこに住まわせました。
ところがそこはすぐにスラム化してしまい、エビたちを別の場所に強制移住させるところから物語が始まります。
冒頭映し出される偽善者っぽい主人公がとてもいいです。
エビたちの意思を尊重するといいながら、半ば強制的に移住させるところ、心の底では軽視、敵視しているところなどがうまく表現されています。
後半はちょっと古い表現ですが、ハラハラドキドキ。
エビたちは人間をだましており、エネルギーを取り戻したエビたちの大逆襲が始まるのか、それとも主人公は無慈悲に裏切り、彼らが排除されるのか。
どちらの可能性も最後まで残っており、エンディングまで楽しむことができました。
ちょっとグロテスクな箇所もありましたが、近未来的な兵器あり、ロボットあり、激しい銃撃戦ありで、結構盛りだくさんです。
これは暗に移民、難民問題を示していますよね。
猫缶をむさぼるシーンから想像するに、猫缶はさしずめドラッグといったところでしょうか。
そんな社会問題も含ませながら作っていると考えると、映画って本当にすごいと思います。
結局エビたちは第10地区に住むことになりました。
なかなか面白い話だったので、続編出ないかな。。。