アマプラビデ王の日々

プライム会員ならば見放題。人生最高の1本が見つかるまで。。。

時計仕掛けのオレンジ~私にもルドヴィコ療法が必要なようだ。

 

喧騒、強盗、歌、タップダンス、暴力。山高帽の反逆児アレックスは、今日も変わらず最高の時間を楽しんでいた ― 他人の犠牲の上にのみ成り立つ最高の時間を。モラルを持たない残忍な男が洗脳によって模範市民に作りかえられ、再び元の姿に戻っていく。 Rating R-15 (C) 1971 Warner Bros. and Poloria Productions Inc. (C) 1971 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

有名な映画なのでタイトルは聞いたことがありましたが、視聴するのは初めてです。

 

なんだこのへんてこな映画。


へんてこはへんてこなんだけど、なぜか最後まで目が話せない。

 

おそらくこれは当時の若者の欲望とか実情を表したものなのではないでしょうか。

 

ガリバー痛がするといって学校をサボり、親に寄生して生きる。
そしてやることといえば仲間とつるんで酒やドラッグ(映画ではミルクバー)セックスに暴力と。

 

そんな若者たちを取り巻く社会も捻じ曲がっています。若者の矯正といってやることは無意味か極端な洗脳。


その洗脳によってアレックスは死に向かってしまう。

 

だがその死すら食い物にして己の保身を図る政治家。私はこの映画をこう見ました。

 

見終わって、感動したとか面白かったという感想とは少し違う感想をもちました。

 

アレックスのあの独特の言葉の言い回し、
まずそれを聴いているだけで頭がおかしくなりそうになります。

 

少年4人組、つまり自分たちを “ドルーグ”と呼んだり、女の子とインアウト(これは意味がわかると思います)するとかホームレスをトルチョック(殴るってことだと理解しました)するとか。

 

歯切れがいいというか悪いというかとにかく奇妙です。


そしてアレックスの表情とそのしぐさもずれている。意味はわかる、やっていることもわかるんですけど、

 

こっけい?とは違う、コミカル?でもないとにかく変なんです。

 

あの矯正施設での映画視聴は本当に恐ろしい。私が体験しているわけでもないのにやめてくれーと何度思ったことが。

 

実際の拷問であんなことやらせたりするんですかね。

 

ようは強制的にトラウマを刷り込んでいるのです。

 

最後にくちゃくちゃ音をさせながら食べるシーンもむずがゆい。口を空けて食べ物を待つ姿がやたら腹が立つ。

 

これ最後どうなるの?どうなるの?と思いながら飽きることなく見ることができました。

 

この映画、好きか嫌いかといえば好きかもしれない。

 

私のガリバー脳もこの映画でトルチョックされたのかもしれない。

 

ライティ・ライト、何かで上書きしないと。

 

ああ、この行が書けたということは、この映画相当私の脳に影響を与えてしまったようです。

 

しばらくはこの奇妙な感覚を引きずりそうだな。スパチカすれば忘れられるだろうか。

ああ、どんどん壊れていく。。。グルーピーになる。こんなボルシーな映画は始めてだ。