グランドブレイク 都市壊滅~重い、重すぎる。気楽に見てはいけない1本でした。
石造りの重厚な建造物が建ち並ぶ、情緒漂う町レニナカンで巨大地震発生!人々はパニック状態になり、街は一瞬にして壊滅状態に。しかし、愛する者を失い、悲しみにくれながらも、生き永らえた男たちは心をひとつにして人命救出に動き出すが、生存者救出のリミットが刻一刻と迫っていた。
一生懸命映画を作った人には申し訳ないが、みなけりゃよかったよこんな映画。
もうね、重い、暗い、悲しすぎる。
なんでこんなに救いがないのか、なぜこんなに暗いのか思わず考え込んでしまいましたよ。
最後に登場したテロップで、この映画は1988/12/ 7に発生したアルメニアの地震を題材にしていることがわかります。
Wikiによればこの地震による死者は少なくとも約2万5000人。
もともと地震の少ない地域だったのかもしれません。ビルはほとんど倒壊し40万人をこえる人々が家を失ったと。
震源の近くには原子力発電所もあったらしく、これって日本も他人事じゃないですよ。
生き埋めになった人を一生懸命に救おうとする人がいて、意味もなくカラ騒ぎをする人がいて、それから金目のものを盗む人がいて。
どこの国でもみんな同じなんですね。同じ人間なのにこうも対応が違うのはなぜなんでしょうか。
涙が出そうになるシーンがたくさんあります。泣いても構わないのですがせめて少しくらいは救いが欲しかった。
最後に助けられた女性。あの後聞く悲しい話を思うとそれだけでさらに悲しくなるという。生きているほうがもちろん良いに決まっていますよ。でもつらすぎる。
当時の様子を伝えたかったのであればもう少し淡々と事実をしっかりと記すべきだったような気がします。
極限状態の人間模様を描きたかったんですかね。エンターテイメントとしてもちょっと疑問に思ってしまいます。
だからやっぱりみなけれりゃよかったよ。こんな映画。
私は、エイリアンとかがやってきて都市がめちゃめちゃにされるけども結局ヒーローが救うお話かと思いました。
次はちょっとバカっぽいのを見てすっきりしたい。