NYに住むデイブ(アーロン・ジョンソン)は、コミックオタクでスーパーヒーローに憧れる平凡な高校生。ある日、インターネットで買った自前のスーツとマスクで、自分もヒーローとして勝手に街で活動を開始。何の特殊能力も持たない彼は、初出動のときにあっさり犯罪者にやられるが、その捨て身の活動がネットで話題になり“キック・アス”の名で一躍有名に。やがて高度な訓練を受けた美少女ヒーロー“ヒット・ガール”(クロエ・グレース・モレッツ)とその父“ビッグ・ダディ”(ニコラス・ケイジ)の力を借りて、犯罪組織に立ち向かう!
パッケージから超能力家族に映画、Mr.インクレディブルの実写版かなぁと思っていたのですが、内容は全く異なりました。
超能力は全く出てこず、オタクの青年がスーパーヒーロに憧れ、マフィアをやっつけるというお話。
スーパーヒーローというと、かっこいい、何か特殊な能力を持っている、むちゃくちゃ強いというイメージがありますが、彼は全く正反対。
まずコスチュームが笑えます。全く強そうじゃない。
(個人的に、レッド・ミストよりはましだと思いますが)
続いて特殊能力。映画の中で説明が少なくちょっとわかりづらかったのですが、彼は交通事故にあってしまい、体中に鉄が埋め込まれることになりました。
そのため、痛みをあまり感じないらしいのです。これが唯一の特殊能力になります。
また、当然ですが戦闘は素人です。素人ですが、ガトリングガンやロケットランチャーといった大物をなぜか使いこなし、ピンチを切り抜けます。
ニコラス・ケイジがかぶり物をするなんてちょっと笑ってしまいましたが、娘役のヒット・ガールこと、クロエ・グレース・モレッツさんがいいですね。
何度も見たいと思うような素敵な笑顔を持っています。日本の女子高生風の恰好も全然違和感なかったです。
相棒?敵?のレッド・ミストもあのダサさがよかった。車からミストがでるところをドヤ顔で説明するところなんか、思わずニヤリとしてしまいました。
タイトルにもなっているキックアス(kick Ass)は悪者をやっつけるという意味のようです。映画の中で、ニコラス・ケイジが「キックアスじゃなくて、アスキックだな」と言うのですが、この意味がよくわからす。
Ass Kickだとお尻キックという訳になるようですが、これをどう理解したらよいのか。このネタで笑えないのは文化の違いですよね。
現在キックアスシリーズとして、本編とジャスティスフォーエバーの2作品を見ることができます。続編ありきの構成でしたので、もちろん続けてみたいと思います。
レッド・ミストのほうが子分もたくさんいて力を持っていますから、本気出されたら怖いですよね。ニコラス・ケイジもいないので、次回キックアスは大ピンチだな。