療養生活を送る老婦人(ジーナ・ローランズ)の元に、足繁く通う老人(ジェームズ・ガーナー)が、物語を読み聞かせる。 それは、1940年の夏、南部の小さな町で始まる物語。休暇を過ごしに都会からやって来た17歳の令嬢・アリー(レイチェル・マクアダムス)は、地元の製材所で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出逢い、恋に落ちる。 けれど、娘の将来を案じる両親に交際を阻まれ、都会へ連れ戻されてしまう。 ノアは365日毎日手紙を書くが、一通の返信もないまま、やがて、第2次世界大戦が始まる…。(C)MMV NEW LINE HOME ENTERTAINMENT,INC. ALL RIGHTS RESERVED.
恥ずかしながらこの歳まで、こんな素敵な映画があるなんて知りませんでした。
Amazonプライムで見た映画の中で、今のところ3本の指に入ること間違いなしの1本です。
いいですねー。これ。
人から「いいよ」とは聞いていたのですが、これほどとは。
序盤はごく普通にお話が始まります。この段階では特に感動もせず、ただぼんやり画面を眺めていただけでした。
物語が進むにつれ、次第に全体像が見えてきます。
目が離せなくなって、いったいどうなるんだろうか気になって仕方がないけど、終わってしまうと悲しいというあの感覚がやってきます。
そしてクライマックス。
あんな風に人を愛することってできるものなのでしょうか。
以前、安楽死を選んだ老夫婦が出演していたテレビ番組を見たことがあり、それを思い出しました。
高齢の夫が不治の病。
体が自由に動く元気なうちに、夫婦で旅行して、やりたいことをやって。
それから夫婦で1つの屋根の下で過ごすという、あたりまえだけど大切な時間をギリギリまで確保します。
痛みが強くなり、体が思うように動かせなくなり、夫婦で安楽死という結論を出しました。
夫は死に対して何の不安も感じていませんでした。
そして妻が選択したのは、もう少し生きるということでした。
彼女も十分高齢だったのですが、夫の最後を看取って、その他もろもろのことを片付けて、こちらが落ち着いたら逝きたいと。
現実的だなと思う反面、夫の死を受け入れる覚悟をした妻はえらいなとも思いました。
夫も妻の意見を尊重し、自分だけが先に旅立ちます。
家族が見守る中で、男性は何らかの液体を飲んで、そのまま眠るように亡くなります。
最後の言葉は、「みんなありがとう」でした。
映画のレビューとはあまり関係がない話が多かったですね。
どう生きるか、そしてどうやって人を愛するのか。
まだ見ていない方はぜひ、おすすめします。