ビッグマッチ~最後までしっかり面白い
「イカゲーム」主演のイ・ジョンジェが挑む上流階級のための【死のゲーム】実力派トップ俳優シン・ハギュン、アジアの歌姫BoAが参戦の本格アクション・エンターテインメント!(C) 2014 BK PICTURES ALL RIGHTS RESERVED
韓国映画ですがこちらも少し肩の力を抜いて見れた1本でした。
敵の弾丸もあたらない、どれだけ高所から落ちても死なないチート機能を持った男が主人公ですから、もう漫画の実写版みたいなもんですよ。
よくわからないうちに事件に巻き込まれて、最後のボスキャラみたいなやつも倒すというお話。
けっこうしっかり設定が作れており、様々な登場人物がいますが、きれいにまとまって終わります。
ネタキャラもしっかりアクセントになって最後まで楽しく見ることができましたよ。
韓国の俳優といえばあの人。名前がわからん。。。
今回は紫のスーツを着てサイコパスチックなボスキャラだったんですがこの人すごいわー。
彼が登場するとつい目がそちらに移ってしまって主役の人よりも気になってしまいます。むしろこの人が主人公と考えていいんじゃないかなー。
ヒロインというほどでもないのですが、ちょっと無愛想な女性が登場してどこかで見たことある顔だなと思っていたらBoAさんということでした。
あれ、この人歌手じゃなかったっけ?女優業もやっているんですね。
韓国映画らしくややオーバー気味なところはありましたが、オススメです。
ミッド・サマー ~華やかだけど強烈に残酷。こんな組み合わせアリ?
アメリカで暮らす大学生のダニーと恋人のクリス、その仲間たちは、交換留学生であるペレの故郷スウェーデンで夏至(ミッドサマー)に行われる祝祭に誘(いざな)われる。その村では、90年ごとに9日間の浄化の儀式が行われ、人々は着飾って様々な出し物をするのだという。人里離れたヘルシングランド地方、森の奥深く、美しい花々が咲き乱れる“ホルガ村”を訪れた5人は“白夜”のもと、優しく穏やかな村人たちから歓待を受ける。しかし、閉鎖空間の中、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。(C)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.
後味が悪い映画と聞いていたけど、後味どころかずっと胸が苦しかったわ。久しぶりになんて表現したらよいか困る気持ちになったぞ。
ええー、まず何から書こうか。
やっぱり冒頭の3つの死体からかなぁ。
これ、本編とは全然関係なさそうに描かれているけどそんなことはないんだよね。死というのは身近で悲しい。そして突然やってくる。
これ普通ですよね。こんなシーンなくてもいいという意見もあるけれど、ここで当たり前の感情を示しておくことで、その後の2人の老人の死から始まる一連の出来事が異質なものとして映るわけですよ。
大自然、きれいな花、真っ白な服。穢れなんて知らなそうな人たちなのにやっていることは野蛮で残酷?いいえ、本人たちからしたら普通のごく当たり前の行為です。
ここで部外者である自分達のほうが正常と線を引けるのは冒頭のシーンがあるからだと思います。
アレがなければ完全に第3者としてカルト宗教の映画見ているのと変わらないですもの。
それから異常なことが続くのですが、もう何というか途中からこっちの頭がおかしくなりそうになりますよ。共同体のメンバーの言っていることは至極まともで、私のほうが異端じゃないかと。
だって、楽しそうなんだもん。とっても。そして強い信念みたいなものも感じちゃいましてね。もしかしたら自分もこの輪に入りたいんじゃないかという錯覚に陥ってしまいます。
私はてっきりあの子はボーイフレンドと逃げちゃうのかと思っていました。
若い女が一人抜けるためには一人補充が必要になる。
なので主人公のあの女性を祭り上げて自分は駆け落ち...。そんなチープな内容ではありませんでした。
輪になっていたすシーンもそうとう危険。あんなの目の当たりにしたら私普通に戻れなくなっちゃいますよ。
カマキリのメスは事が済むとお相手のオスを食べちゃうらしいですが、まさにそんな感じなんですかね。。。
ラストで火に包まれた男性が恐怖の声をあげるのも印象的です。
あの段階になってやっと彼は洗脳が溶け、人間に戻ったんですよね。死にたくない、生きたいって。
逆に主人公の女性の最後のほほえみは、不浄なものが浄化されこれでしばらくは共同体は安全とでも思ったのでしょうか。
つまりあの瞬間、彼女はあっち側に行ってしまったのです。
なんというかいろいろ書きたいことはあるけど、いろんなシーンがぐるぐる回って私の頭がいかれてしまいそうになる。
久しぶりに手が止まらないくらい書きなぐってしまった。
映画でこんなこともできるのか。今までたくさん映画を見たつもりでいましたが、とても衝撃的な1本でした。
これはまた見ちゃうかもしれないな。
ロックンロール・ストリップ~自分の『あの頃』を思い出しながら楽しめる映画
ジャルジャル後藤淳平“初”単独主演作品。負け犬が夢を追いかけ続ける、笑って泣ける青春群像劇。劇団の座長・木村勇太の夢は、映画監督になること。しかし、観客がまばらな劇場で演劇を続けたあげく、劇団員たちに愛想をつかされ劇団は解散。長年付き合っている恋人との結婚に踏み切ることもできず、人気ロックバンドでボーカルをつとめている妹とは大違いで、散々な日々を過ごしていた。ある夜、経営している大阪のバーで、勇太は謎の美女・冬音から、新たに旗揚げした劇団「チームKGB」にストリップ劇場で上演してほしいとお願いをされる。(C)木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント
若者なんですから多少無謀と思われても夢を追いかけたほうがいいと思っています。
そういう人たちを私はむしろ応援したい派なのですがお前はダメだ、あきらめろ、もっと普通に生きろと説教をしてくる人がいることも事実です。
私のほうが優しいとは限りません。
夢を目指して頑張れというのは、失敗しようが成功しようが自分には何の関係もないから言えるんですよね。
そういう意味ではあきらめなさいという人のほうが親切なのかもしれません。
みなさまご存じ、ジャルジャルの後藤さんが主役の映画です。
低予算の作品とは思えないほどの高いクオリティで最後まで夢中で見てしまいました。
登場する人々もなんかみんな味があって好きだなー。
なんとなく見たことがある俳優さんもいましたがほとんど知らない人ばかり。
ストリッパーの役は誰なんですか。本当にきれいな人でした。
あ、もちろん女性の方ですよ。ひときわ際立っていたあの彼も相当すごかったですけども。
演技とはいえあそこまで突破できるのってすごいですわ。あんな俳優さんがいるから、映画って面白くなるんですよね。
話を戻しまして、あの超絶きれいな彼女はストリッパー役なんだから...もしや...と期待していたのですが、いや、いいんです。見せればいいってもんじゃないですから。
私が若い頃のあのむず痒い感覚を思い出しました。
あの頃に戻りたくないような、戻りたいような。
自分の周りは驚くほど変わっていきます。だけども自分の気持ちにだけは正直に。
過去には戻れませんが、次はもうちょっとうまく生きられたらいいな。