天使たちのビッチ・ナイト~体力が持つのなら、私は雑用係になりたい。
中世ヨーロッパー―喧騒から離れたガルファニャーナの森の中に、修道院があった。 それぞれ家の事情で、少年院同然に修道院にぶち込まれた3人の修道女たち。 夜の女子寮で酒やタバコをふかしながら、Fワード満載の女子トークを繰り広げるが、彼女たちはセックス未経験…。 そんな女の園にひとりの美しい聾唖(のフリをした)男が小間使いとして雇われることに・・・。 (C)2016 NUNZ, LLC All Rights Reserved.
このタイトルであれば、昼間は厳格な神父に従順に従っているシスターなのに、夜な夜な教会を抜け出してパーティータイムのお話ですよね。
楽しい悲劇とか、やさしい殺人鬼みたいな反対の言葉を2つくっ付けるパターン。
パッケージに記載されている姿からもコメディーに違いないと見始めたのですが、いまいち盛り上がりに欠けてしまいました。
くすねたワインで酔っ払った主人公の3名の女性。
そのなかの2人がちょっと怪しい雰囲気に。シスター同士のこういう関係って絶対にあったと思うのですよ。
そっち系のお話かと気持ちを入れ替えたところで、お話はがらりと変わり、教会の雑用係として、ちょっと色男がやってくることになります。
そこから、この男のボーナスタイムが続きまして、なにこれもしかしてハーレムもの?
うらやましいなあと思っていたら全裸で踊る怪しい女たちの集会に連れて行かれてしまいます。
ここで10数人の女性に無理やり。。。さすがにそれはちょっときついぞと考えていたら、彼女達は魔女で、つかまった色男は儀式のいけにえに。
命を奪われそうなところで何とか助かりますが、これまでの3人のシスターの
破廉恥行為がばれて罰を与えられます。
いろいろ唐突過ぎてもはや意味がわからない。
最後にあの男は助けられ、その後またあの教会でむちゃくちゃにされるわけ?
やっぱりちょっとうらやましいじゃないの。
それに天使じゃなくて、なぜシスター達のにしなかったのだ?うーん、タイトルからしてなんかよくわからない1本だった。
陽はまた昇る ~昭和の人情の技術者の物語
NHKの高視聴率ドキュメンタリー番組「プロジェクトX」にも取り上げられたベータマックスの圧倒的有利の下馬評を覆し、遂には世界標準規格へと登りつめたVHS誕生秘話を克明に記したルポルタージュとして高い評価を得た『映像メディアの世紀 ビデオ・男たちの産業史』(著 佐藤正明)を原作に、リストラ寸前の男たちが夢に賭け、闘い続ける姿を等身大で描く。
いまではほとんどお目にかかることができなくなったVHSの開発秘話です。
VHSとは日本ビクターが1976年に開発したビデオ規格のお話。
世界的に普及し、私の家にも昔ありましたが今ではHDD録画に完全に取ってかわりました。
時は昭和。バブル手前の日本ですね。
小さいころの記憶にあるザ昭和というものばっかりが登場しました。
主役の加賀谷静男を演じるのは西田敏行氏。この人は決して男前のキャラクターではありませんが、こういった味のある役はぴたりとはまりますよね。
令和の社会ではどちらかと言えば煙たがられる人情部長。
当時はこういう人にみんなが引っ張られて日本を支えてきたんだろうなと思います。
その秘書というか右腕役の大久保修は渡辺謙氏。この人は、まあ何でもやりますよね。西田氏との絡みもいい感じです。
それからそれから、なんと篠原涼子さんも恋人役でちょっと登場します。
この人私が物心ついた頃にダウンタウンでちょっとだけ汚れ役をしていたような気がするのですが、そんなことないですよね。美人ですよ。当時は20代でまだ少しあどけなさというか初々しさが残っています。
2回ほど登場するシーンがありまして、とても得した気分になりました。
数日間徹夜で仕事したり、おにぎりの差し入れがあったり、勤務中にタバコすったり、デスクにPCが置いていないなんて、今では信じられませんが当時はこれが普通だったんですよね。
ちょっと古臭いと感じるようなシーンはありましたが、全体的に感動できた1本でした。
今の日本ではこんなスクラムトライなプレーはできないだろうな。
それにこんな部長がいたら無能といわれて誰もついてこないでしょうね。
今の若い人にはさっぱり意味がわからないと思うので、お父さん、お母さん、いや、おじいちゃん、おばあちゃん向けかな。昭和を懐かしみたいかたはぜひどうぞ。
ファイナル・デッドコースター~なんで呪われなきゃなんないのさ。
ハイスクールの卒業を控え、ウェンディたちはアミューズメント・パークを訪れていた。ジェットコースターに乗った瞬間、彼女の脳裏に現れた悲惨な事故を伝える恐ろしい予知夢。「このジェットコースターは落ちる!」パニックを起こしたウェンディは、数人の友人と共に機を降ろされるが、直後に事故は現実のものに。生き残ったのは、ジェットコースターを降りた10人のみ。しかし死は追いかけてきた。ウェンディは事故直前に撮られた写真に、自分たちの死に方が暗示されていることに気付くのだが…。
ジェットコースターに乗る直前に予知夢をみた厚めのメイクの女性ウェンディ。
「このコースターは危険よ」なんてことを叫びながら騒いだせいか、数人がコースターから降りてしまいます。その後何事もなかったかのようにコースターは出発するのですが。。。
ジェットコースターではなく、デッドコースターですから、乗ったらやっぱり死んじゃいますよね。
ウェンディの予想どおり大事故を起こして多くの若い人がなくなってしまいます。
はい、これで映画はおしまい。というわけではありません。この映画はここからが本番。
生き残った人間のうち、座席の前に座っていた人から順に奇怪な死に方をしていきます。
早い段階でセクシー担当に2名の方が日焼けサロンで燃えてしまいます。
それから、彼女達を追いかけていたあの男も。
筋肉自慢の彼もやられ、それからちょっとネクラなカップルも。
ウェンディーが遊園地で撮影した写真がキーになっているのですが、写真にヒントが映っている理由はわかりません。そもそもなぜあの10名が狙われるのかもわからない。
まあいいんです。理由はともかくどきどきを楽しむ映画なのでしょう。
デッドされるシーンはなかなかインパクトがありましたが、その呪いの背景がやっぱりわからない。
たとえば直前にお地蔵さんを蹴っ飛ばすとか、ヘビを踏んづけるとかそういったわかりやすいばちあたり行為があればよかったかなと思いました。
それにしてもジェットエンジンを使っているわけでもないのにジェットコースターって呼ぶのってちょっと不思議ですよね。
何か由来があるのかもしれませんが、そもそも私はあまりジェットコースターが好きではなかった。
じゃあこんな映画みるなよってことですね。
次を見てます。