ミスライアー~見えそうで見えないのが気になって仕方がない
何者かに拉致され目を覚ますと無機質な地下の一室に拘束されている。年齢も職業も人種も様々で何の共通点もない男女6人は、一体なぜこの場に集められたのか?その謎が解かれた時、無差別処刑が執行される!彼らに残された猶予はたったの2時間!張り詰めた緊迫感が漂う衝撃サスペンス!!
密室に集められた6名の男女。
よくわけのわからない状態で物語はスタートしていきます。
ははーん、この映画はタイトルから想像するにこの中の誰かあるいは全員がウソをついているパターンだろうと想像します。
とにかくみんな怪しいのですが、そのうち主人公である真っ赤なニットを着た弁護士の彼女が主導権を握り話を進めていきます。
開始して20分ほどでネタばれ。
ちょっと早すぎる気もしたのですが、このあたりからなんだか微妙な感じに。ピストルを持ってきた男がでてきたり、豪華なディナーがでてきたあたりからとっても眠くなってしまいました。
そこでこの映画はあのセクシー担当の彼女の所作を楽しむ映画と割り切り最後まで見切りました。
見えそうで見えないスカートはなぜかどきどきしてしまいますよね。
それにしてもあのラスト。わざわざパーティーやるシーンまでは不要だったような気がします。
あとトラップをかけたあの男性があまり悪そうに見えないんですよね。。。
冒頭は良かったのになー。
皆さん演技派の俳優ばかりだったので、あのまま6人で、あーでもない、こーでもないと言いながら脱出して欲しかったです。
ゾンビサファリパーク~RezortのZはゾンビのZ!
20億人が犠牲となったゾンビ世界大戦から7年。戦争で父親を亡くしたメラニーは、“アウトブレイク生存者サポート”でゾンビ狩り療法が良かったという評判を聞きつけ、パートナーのルイスとともに「リゾート」にやってくる。しかし、何者かが「リゾート」のシステムに侵入しウィルスを仕掛けたことで、セキュリティが制御不能となり島中にゾンビが解き放たれてしまった。しかも自動的に5時間後に島全体が戦闘機で空爆されるブリムストン・プロトコルが発動されていたのだ。その頃、何も知らないメラニー達ツアー客は野外キャンプでゾンビ狩りを楽しんでいた。(C)MMXV THE KRAKEN FILMS AIE All RIGHTS RESERVE
週末がきたぞー。こんなときはやっぱりゾンビ。
ここ最近ゾンビからは離れていたのですが、アマプラのオススメにあがってきてしまったので仕方がない。
週末の楽しみに取っておいたこの映画を見ました。
タイトルはゾンビサファリパーク。このタイトルはなかなかわかりやすい。
ゾンビが放し飼いにされている土地があって、そこを見て回るツアーが組まれているのでしょう。ルールを守らないやつが現れて、ゾンビに襲われてしまうストーリーが容易に思い浮かびます。
冒頭に表示された原題は『The Rezort』こ、これもいいじゃないですか。
リゾートのスペルは正しくはResort。SがZに変えられています。桃色クローバーZのZやマジンガーZのZは、ゾンビのZではありませんが、海外のZはほぼ間違いなくゾンビのZです。
だって彼ら本当にゾンビを愛しているのですから。つまり、ゾンビのいるリゾート地のお話ですね。
サファリパークという訳も秀逸ですが内容としてはやっぱりリゾート地のほうがふさわしかったです。
時は近未来。ゾンビ対人間の戦争後のお話です。
この大戦で20億の人間が死んだと言う設定ですから世界人口を40億と想定すると、死んだ人間はほぼゾンビ、つまり人類の敵ですから20億対20億の想像を絶する戦いだったことが予想されます。
その戦争に勝った人間達は、ゾンビを1つの島に残しその島をリゾートとして商売を始めたのです。
リゾートでできることはZ達の虐殺。
死んでいるから殺害はおかしいのですが、とにかく武器を持って安全なところからゾンビたちを狩ることができるのです。
いやなかなか面白い設定です。
で、変なお姉さんが防衛システムにウイルスを仕込んじゃって、ゾンビたちが大暴れ。
緊急プロトコルが発動し、島全体が爆撃される前に脱出すると言うお話です。
この映画でもう一つ面白い設定だったのは、ゾンビ達は作られていたと言うこと。
熱を加えたら老化が進んで足が遅くなるとかちょっと笑ってしまいました。
ゾンビに新鮮も若いもないだろうと思うのですが、私達はゾンビを愛しているからいいんです。さらにはゾンビの権利者団体の話まで飛び出す始末・・・。
大量のZに追い掛け回されるかというとそうではなく、最後はなんだか中途半端な感じで終わるのですが、久しぶりのゾンビ映画を堪能することができました。
将来本当にゾンビ大戦争が起こったら。。。
日本は島国なので、国内を一掃できれば、入口チェックをしっかりすれば大丈夫だと思います。
数匹紛れ込んだとしても、たいした武器も持たないゾンビは一方的にやられ役になるんでしょうね。
人間同士が争う戦争は嫌ですが、映画やゲームの様に対ゾンビとのバトルと言うのはやってみたいですね。
VRで体験できるようにならないかな。
青いパパイヤの香り~初ベトナム映画。ググっと引き込まれた。
1951年ベトナム、サイゴン。浪費家の家長の家に雇われ、田舎から奉公にやってきたムイは10歳の少女。家には働き者で優しい母と3人の甘やかされた息子たち、孫娘を亡くしてから引きこもっている祖母がいた。ムイは、年老いた先輩奉公人のそばで働きながら、料理と掃除を習い一家の雑事を懸...
ベトナムのサイゴンが舞台のこの映画。不思議な魅力はいったいどこからくるのだろう。
何の気なく見始めたものの、最後まで目を離せずぐっと引き込まれてしまいました。
全体的に静かで、セリフも少なく誰もがつぶやくように話すのみ。
虫の鳴き声、それから水の流れる音といった自然の音のほうが、セリフよりもおおいのではないかと思うくらいです。
唯一激しい感情表現があったのは、振られた良家のお嬢様が花瓶を割るところ。
ストーリーは一人の女性が幸せをつかむと言うハッピーエンドな作品だと思っています。
田舎から奉公にやってきたムイは10歳の少女。彼女は一生懸命仕事をします。奉公先の人たちが死ぬほど意地悪なわけでもなく、奉公先のだんな様と禁断の恋をするというわけでもありません。
特に母親はムイを自分の娘のように思い、大切に扱ってくれます。
奉公先のだんな様は、日がな一日楽器を弾いて、仕事らしい仕事はしない男。古い時代の価値観なのか家にある金を持ち出して、平気で外で女を作ります。
彼の子供達もいたずらっ子だったり、アリのような小さな生き物をいじめたりのシーンはありますが、度を越えるということはなく、大きな問題がある家族とは思えません。
迷惑ばかりかけてきた夫が死に、物語は10年後に一気に飛びます。
もしかしてあの子供達が覚醒して、サイコパスみたいになるのかと思っていたのですが、そんな展開にはなりませんでした。
ムイは家を離れ、小さいころあこがれたあのお兄さんのところで奉公を続けていたのです。彼女の美しさにある日突然気づいたグッドルッキングガイは婚約者を無慈悲に振り、ムイと結婚をするという話です。
ムイの怒っているのか、悲しんでいるのかわからない表情が怖すぎます。
私には何も考えず、静かに現実を受け入れるだけというような印象を受けました。不愉快な出来事があっても、悲しい出来事があってもぐっと我慢するのはベトナムの国民性なのかもしれません。
また、彼女の唯一の楽しみは、パパイヤを割った中にある小さな卵のようなものに指をうずめること。これもなんだか不気味です。これはなんの象徴でしょうか。
冒頭に登場する白い液体にパパイヤの中の小さな卵のようなもの。
私はこれでムイの幸せは好きな人の子供を宿すことなのかなと思ってしまいました。
ちょっと飛躍しすぎでしょうか。
格子の隙間からのぞき見るようなシーンが多く、なんとも居心地がわるいのだけども、続きが気になって仕方がない。目が離せない。
ほんとうに不思議な1本でした。ベトナムの映画ってこんな感じなんですかね。