アマプラビデ王の日々

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イコライザー~クロエがいるよ。娼婦役だよ

 

イコライザー (字幕版)

イコライザー (字幕版)

 

元CIAエージェントのマッコールは、いまはホームセンターで働く、ごく普通の真面目な人間として生活していた。しかし、ある夜、なじみのカフェで娼婦の少女テリーと出会い、彼女を囲うロシアンマフィアの非情さに、内に眠っていた正義感が目を覚ましていく。かつてのマッコールは、身のまわりにあるあらゆる物を武器に変え、警察では解決できない不正をこの世から瞬時に消してしまう「イコライザー」と呼ばれる男だった。マッコールはテリーとの出会いから、再びイコライザーとしての仕事を遂行していく。

 

イコライザーって、均一とか平坦とか“ならす”のような意味があります。

 

音楽に関係のある職業の人や、バンドをやる人には一般的な言葉みたいですね。

 

私も呼び名は知りませんでしたがイコライザーは見たことありました。

 

スタジオなんかではスタッフの方が片方の耳にヘッドスピーカーを当てて、あげたりさげたりしているあの機械の事ですね。

 

世の中を正しい方向に調整するために悪いやつらを成敗していくお話です。

 

今回のヒーロであるロバート・マッコールがとにかく強い。素手対拳銃でもお構いなし、1対10もなんのその。

 

ホームセンターでは、ちょっとピンチになりますが、売り物を使ってトラップをつくり、電動ドリルで喉を貫き、釘打ち機でボスキャラを退治してしまいます。

 

そのあと本当のボスキャラが出てくるのですが、まあそれはおまけみたいなもので、いつものようにあっさりきっちりやられてしまいます。

 

彼が何者なのかと言うのは最後まで明確には示されていなかったと思います。

まあ細かい事は映画の進行に関係がないのでいいでしょう。

 

そんな事より、この映画の冒頭で登場する娼婦の役の彼女。

この顔。どこかで見たことがある。ああ、そうだ。

 

私の好きな女優さん。


ヒット・ガール(映画キック・アス)こと、クロエ・グレース・モレッツさんではございませんか。

 

キュートな笑顔はそのままで大人になっていますね。この素敵な笑顔は本当に癖になります。冒頭しかでてこないのかよ!とがっかりしたのですが、最後にもちょっと登場してくれました。

 

娼婦の格好がのほうが似合っているというとすこし失礼になるのかもしれませんが、
ラストシーンで登場する普通の格好よりかは、ずっとよいのですけど。。。

 

彼女は主要な役ではありますが、もっと主人公のヒーローと絡んで欲しかったなぁ。

 

どうせだったら一緒に戦うとか、マッコールが悪の組織から回収した金を使って歌手を目指すとか、いや単純にクロエさんが見たいだけなのですけどね。

 

この映画、ラストがちょっとだけ不満足でした。

 

Webサイトを作って、助けを求めている人を探すのですが、なんだかなぁ。


もう少し違う感じには出来なかったのでしょうか。

 

ダイナーで相変わらず本を読む描写でよかったような気がしますよ。

 

そして本100冊の行方も気になりました。せっかくなのであれもきっちりと回収をして欲しかったです。

 

最後まで見終わって、主人公のマッコールは、なんとなくシティーハンターの海坊主のイメージが重なりました。


この主人公は愛想がよくみんなから好かれる存在と言う点では異なりますが。

 

クロエ補正がかかっているのかもしれませんが、私としてはなかなか悪くない映画でした。

EMMA/エマ~チート機能満載のアンドロイド

 

常にアップロードする神経機能を駆使し60キロで走行可能!24時間連続稼働も問題なし!脳内に保存された膨大な知識と情報量で瞬時に遺体を分析し、事件を解決に導く最強のアンドロイド警察官エマの活躍を描く!『トランスポーター』のスタッフが放つSFクライム・サスペンス!!

 

ある警察署に配属された新人女性。

 

見た目も大変美しい女性なのですが、走るスピードは60km/h、そして80kg程度であれば軽々持ち上げられる筋力。

 

さらには、薬の知識も辞書レベル、法律も六法全書レベル、死体の検視をし、救命処置も完璧とくれば、彼女が人間でないことは明確です。

 

彼女はアンドロイド。人間界のしがらみを学ぶためにここにやってきました。

 

彼女の教育役として使命されたのは、日本で言うベテラン人情警官です。

 

相手の本音を聞きだすために、ウソや泣き落としを使い、勘と経験で捜査をしていきます。

 

教科書どおりの対応しかプログラミングされていないアンドロイドは混乱こそしませんでしたが、このやり方になじまず、いくつか失敗をします。

 

しかし、失敗を通して、人間界の矛盾や流儀を少しずつ習得していき、パートナーになっていくというお話です。

 


この映画では主に2つの事件を取り扱っているのですが、アンドロイド警官が出てこなくてもこの事件がなかなか面白い。

 

一つは、2組の夫婦のお話。

代理出産、離婚、親権、同性愛など現在の複雑な人間関係をあらわしているかのような内容です。

 

単純な殺人事件としてみるだけでよいのかなと思う内容です。

 

 

もう一つは医学生のお話。
エリートといわれる人々ですが、その裏側はかなり悲惨。

 

親や世間からのプレッシャー。同級生の熾烈な蹴落とし合戦。それから、恋愛のもつれ。これも、ある意味皮肉が含まれているのでしょうね。なかなか考えさせられます。

 

犯人は最後までわからないようになっていますし、殺人の動機や結論に至るまでが十分に楽しめます。

 

アンドロイドと人間が助け合いながら犯罪を紐解いていく。これはシリーズ化してもいけるのではないかと思うくらいの内容です。

 

登場人物のキャラも明快で面白いです。

 

アンドロイドの空気を読めない感がアクセントになっていいですね。

 

ただ、アンドロイド役の彼女がちょっとかわいそうだなと思ったのは、その服装です。

 

もちろん狙っての事なのでしょうが、そうまでしなくても良いのにと言うのが感想です。

 

冒頭に登場したときの服装は良いでしょう。変に露出していないあたりはむしろ好感がもてました。だがあのパーティーに着ていったピンクのミニスカートとちっちゃいTシャツ(キャラクター入り)は何だ。


奇妙なメイクと相まって笑いと言うよりか「こんな格好させられて。。。」と同情してしまいました。

 

それから、もっとひどいのがあの白のステテコ姿。胡坐をかき目を閉じるシーンはさすがに酷すぎる。


あれならいつもの服でいいじゃないの。嫌がらせレベルなのか?と驚いてしまいました。

 

そして、皆様、ラストはすこし気になりませんでしたか?

 

あの少女を友達と認識したでいいんですよね。最後の笑顔がちょっと引っかかったのです。その前のシーンで、彼女の部屋にスマホを持った何者かが入ってきて、プログラムのアップデートをしていたではありませんか。

 

あの少女の記憶を抜いて自分の子供のときの記憶にしてしまうのではなんてすこし恐ろしいことを考えてしまいました。

 

認識違いでなければよいのですが。。。

 

未来にはこんな世界が来るのでしょうか。

なんとなくですが、アンドロイドから人間が学ぶことのほうが先になりそうな気がしています。

クロッシング~最後の弾丸が良かった

 

クロッシング(字幕版)

クロッシング(字幕版)

 

 『イコライザー』のアントワン・フークワ監督、『プリデスティネーション』のイーサン・ホーク主演の刑事サスペンス!定年目前のベテラン警官、貧困に苦しむ麻薬捜査官、仕事に息づまる潜入捜査官。全く接点の無かった3人が、ある殺人事件をきっかけに奇妙で危険な繋がりを見せ始める。

 

3人の問題ある警官が登場します。

 

一番かっこいい警官は家族には恵まれるものの、金がない。
一人でマフィアのアジトに乗り込んで汚い金を略奪したくなるくらいに貧乏。

 

その理由は子沢山だから。自業自得の気もしますが、妻の喘息を改善するため、子供達の部屋を用意してあげるため、引越し代金の捻出に四六時中悩まされます。

 


黒人の警官は出世欲。

金には執着していません。

 

危険を顧みず、マフィアに潜入調査をするものの、親友を守るために戦います。

 

彼はどちらかと言うとマフィア側の人間ですよね。

出世しか考えない上司に腹が立ち、自分がその立場になって自分達の環境を変えたいのだと思います。

 

冒頭で警官に殺害される若い黒人の話もこれを印象付けています。アメリカの警察の問題を指摘しているのですかね。

 


最後の一人は、あと1週間で定年を迎える警官。

 

彼は事なかれ主義。
見てみぬ振りをしてたいした成果も挙げずにこれまでやってきました。

 

あまりにも無関心なので、血の気の多い新人にさげすまれてしまいます。

彼は独身。アジアの娼婦に入れ込んでいますが、お金だけのつながりと言うのは十分に理解できている感じです。

 

若い警官の誤射ではなぜ彼があそこまでしたのでしょうか。事なかれ主義であればそのまま上の意向に従えばいいのに。

 


それぞれ味のある3人ですが、ラストでやっとつながります。つながるといっても、場所が同一になるだけで、行動はばらばら。

 

かっこいい警官はやっぱり撃たれ、黒人の警官も撃たれます。

 

さて残り一人。「老兵は死なず、ただその場を去るのみ」となるのか、それとも他の2人と同じような結論となるのか。

 

鍵となるのは、その直前にこめた1発の銃弾。

 

彼はあそこで自殺しようとしたんですよね。

ある好奇心から自殺をやめ、見ず知らずの娼婦を助けます。

 

ピンチに陥るも、自分のために用意した1発が自分の命を救うのです。

 

しかし彼はすでに職を辞したあと。
警官としての名誉にはなりません。一市民として表彰状を送られるくらいでしょうか。

 

全体的に暗いイメージの一本でした。途中までは正直なところわけがわからなかった。

 

問題のあるやつらの、それぞれの結末を楽しむお話だとあまりにも短絡すぎますので、これはアメリカ警察の問題点を指摘している作品なのでしょうか。

 

日本の警察もパワハラがあったり見ず知らずの男に突然殺されたり。最も苦しむのは現場の人間ですよね。それはどの国でも共通ですね。