韓国版『コンフィデンスマンKR』の最終話(第11・12話)まで終わりました。最後まで見て改めて感じたのは、日本版とはやっぱり違うものだなということです。11話、12話に関しては軽妙な“騙し合いコメディ”というより、イランを中心とした復讐ドラマの色合いが濃い感じでした。
ただ、最後まで見届けた私としては気になるのが次シーズン(シーズン2)はあるの?ということです。ラストのオサカナが捕まっていないこと、チームが解散しないこと、最後にイランが「また会いましょう」と微笑んだシーンがあったこと、一応次のシリーズの可能性はゼロとは言えなさそうです。
第11・12話の見どころ
この最終章では、コンゲームよりも「復讐劇」の要素が前面に出てきます。イランの過去と宿敵との因縁が明かされ、物語は感情のぶつかり合いに。都市再開発をめぐる巨大な計画というスケール感はあるものの、やや急展開気味。ラスト15分で一気に解決に向かうテンポは、韓国ドラマの定番なのですかね。
あと今回はコンゲームが成立していないんですよね…。まあ細かいことはいいとしましょう。
韓国ドラマならではの演出
セリフや小ネタには、韓国の社会情勢や芸能ニュースを踏まえた要素が多く、日本のファンにはやや伝わりにくい部分も。韓国芸能に詳しい方であればもっと楽しめたのではないかと思います。
主演のイランは、表情の演技が本当に巧み。静かな怒りを内に秘めた復讐者としての存在感が際立っていました。ジェームスやグホも体を張った演技で最後まで楽しめました。
見終えてのまとめ
シリーズファンとしては、日本版と比べずに「別の作品」として見るのが正解ですね。構成もテンポも韓国流で、感情の振り幅が大きい。シーズン2の情報はまだ出ていませんが、あのラストを見れば「また会えるかも」と期待したくなります。
見終わって感じたのは、主役の3人はともかく敵役つまりオサカナ達が非常に魅力的だったという点です。むしろ11,12話のラストのオサカナが一番インパクトが弱かったのではないかと思います。次はどんな“オサカナ”たちが現れるのか――韓国ドラマらしい濃いキャラクターたちに、もう一度会いたいものです。
