エリジウム~大リーグボール養成ギブスをつけて戦う地球人
2154年、世界は完全に二分化されていた。 ひと握りの富裕層が上空に浮かぶスペースコロニー「エリジウム」で極上の人生を謳歌する一方、人類の大多数は荒廃しきった地球で貧しい生活を強いられていた。スラムに暮らすマックス(マット・デイモン)は、ある日不慮の事故に遭い余命5日と宣告されてしまう。生き残るには医療ポッドのあるエリジウムに進入するしかない。レジスタンス軍に参加し、決死の覚悟でエリジウムへ挑む彼の前に、冷酷非情な女防衛長官デラコート(ジョディ・フォスター)が立ちはだかる…!
設定の目新しさはなかったですが、楽しめました。
主役はマッド・デイモン。この人火星に行ったり、何度も地球の危機を救ったりと
大忙しです。丸坊主姿を見るのはこの映画が初めてだったのでちょっと新鮮でした。
時代背景は近未来。超富裕層は地球外のコロニーで優雅な生活。
一方大多数の貧民層は、汚染された地球で貧しい生活。
特に問題視されていたは医療のところです。富裕層には一家に一つ治療カプセルが設置されており、それに入ってピッとボタンをおせば悪いところを瞬時に判断して治療までしてくれる。
その間数秒。
一方の地球では、病院は大混雑。満足な設備もなく、小さな命もあきらめざるを得ない状況です。不満がたまって当然ですよね。
地球外にある富裕層のコロニー、エリジウムの医療設備を求めて、違法な侵入を試みようとする貧困層が後を絶ちません。
最後はマッド・デイモン氏が頑張って貧民層も富裕層も境目がなくなるのですが、本人は結局死ぬことを選んでしまうというお話です。
ほら、やっぱりどっかで見たことがある設定ですよね。
セクシー担当がいなかったのがちょっと残念だったのですが、車やヘリといった乗り物や使われる武器は私好みでしたし敵キャラもかっこいい。
特に敵ボスキャラは表情がよかったです。一回顔を爆破されるけれども、脳が生きているから再び復活し、大リーグボール養成ギブスをつけて再びマッド・デイモンと戦う。
最後は必ず勝つだろうとわかってはいるものの、マッド・デイモン氏が追いつめられるとハラハラしてしまいます。
工場勤務サラリーマンと、暗殺者が戦ったら圧倒的に暗殺者が勝ちそうな気もしますが、愛のパワーは偉大でした。
見方を変えるとピュアで正直なヒーローが最後まで割に合わない仕事をするという
なんだかちょっとかわいそうになる1本でした。