若き心理学者キャサリンは、最先端の技術を使って研究患者の精神世界に入り込む治療を行っていた。ある時、逮捕された異常連続殺人犯カール・スターガーの脳に入り、彼が拉致した女性の監禁場所を探り出して欲しいとFBIからの依頼を受けることに。キャサリンは、危険人物の潜在意識に入る、そして前代未聞の危険な冒険に挑み始める。 Rating R-15 (C) 2000 New Line Productions, Inc. All rights reserved.
セルという単語を小さな部屋と訳し、タイトルが示すものは人間の体とか、もっと絞り込んで頭蓋骨の中のことを示しているのかと思いました。
映画を視聴後改めて単語の意味を調べてみると、独房とか個室とかいった意味まであるのですね。だとするとこちらの訳のほうが映画には合っていると思います。
この映画、ストーリーは後回しにして、主演のジェニファーロペス氏さんのさまざまなコスプレと、見とれるほど美しい体のラインを楽しむべきです。
純白のドレスとか、全身筋肉みたいなスーツとか、着物っぽいやつとか、黒い服とか、自宅でくつろぐラフな格好とかこれだけ見せつけられてもまだ見たいと思うようなきれいな体です。
いや、本当に人間離れしていますよね。本人も血のにじむような努力をしているのでしょう。
数々の恋人遍歴を持つ彼女ですが、こんな人に言い寄られたら正常な精神を保つことはできませんわ。
さて、ジェニファーロペスさんを楽しむだけでも十分な映画なのですが、これは人間の深層心理だとか妄想だとかそういったものを描写した作品です。
まともに魅入ってしまうと、頭のねじが数本飛んでしまうくらい独特なシーンが続きます。
私は、3人の女性が体育座りをして、口をあけて空を見上げているシーンがしばらく頭から離れなくて困りました。
あくまで精神の中の話なので、実生活に結びつけて考えてはいけないと思うものの、なんだよアレ。
全く意味が分からない。どうやればあんなズレたシーンを作り出すことができるのか。
残忍な殺人鬼を捕まえて心の中をのぞいてみたら、幼いころ虐待を受けていた。
彼の精神は成人しても父親に支配され、そこから何とか脱出しようとする。
その助けを行うのが、ジェニファーロペスさん。
変なスーツを着込み、怪しげな薬を体内に入れ、相手の心の中に入り込む。
彼女自身の精神も危うく殺人鬼に取り込まれそうになりますが、FBIの行けてる彼が身を挺して彼女を守ります。
私は、FBIの相棒がこれらの犯罪に関係しているのかと思いましたよ。
あの相棒も性癖異常者か、そういった人向けの商売人で、殺人鬼を操りスナッフビデオを撮影させている。
電話のシーンが怪しかったり、都合の良いときに居なかったりなど妙に挙動不審のところがあったのですよね。
結局、彼は犯罪には一切関係しておらず、普通のFBI補佐でした。
彼の役目は一体なんだったんだろうか。いなくてもよかったような。こうやって混乱させるのが目的だったのでしょうか。
映画に深入りしてしまうとこっちまで頭がおかしくなってしまいそうですが、あくまで作り物、映画としてみる分には奇想天外なシーンも多く、映像的にも大変美しい一本です。
ジェニファーロペスさんが好きでなくてもそうでなくても楽しめる作品だと思います。