アマプラビデ王の日々

プライム会員ならば見放題。人生最高の1本が見つかるまで。。。

アイ・イン・ザ・スカイ

 

ナイロビ上空6000mを飛ぶ【空からの目】を使い、イギリス軍の諜報機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、国防相のベンソン中将(アラン・リックマン)と協力して、英米合同軍事作戦を遠く離れたロンドンから指揮している。凶悪なテロリストたちが大規模な自爆テロを実行しようとしていることをつきとめ、アメリカ・ネバダ州の米軍基地にいるドローン・パイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃の指令を出すが、殺傷圏内に幼い少女がいることがわかる。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先しようとするが――。(C)eOne Films (EITS) Limited

 

無人偵察機、おそらくMQ-1 プレデターだと思いますを用いた偵察業務にかかわる人たちのお話。

 

特殊部隊の突入や、派手な銃撃戦はありません。

 

鳥や昆虫のカタチをした小型偵察機が軍事作戦を支援し、偵察機から発射されたヘルファイア2発が、今回殺傷に使用された火力です。

 

今回の主役ともいえるフラフープが好きな少女。お母さんの作ったパンを売ることで、家計を助けます。

 

よく勉強もし、親の言うこともしっかりと聞くとても素直な少女が、こんな形で戦争にかかわってしまうなんて。

 

巻き添え被害による少女の死亡率が45%だから攻撃OKというのも驚きです。生きるか死ぬかは本人がもって生まれた運とでもいうのでしょうか。

 

少女はきっと助からないだろうと思ったのですが、やはり悲しい結果になってしまいました。

 

娘を失った家族と、おそらく同じくらいの孫が待つ家に帰る軍人。この2つの娘の対比もなかなか考えさせられます。

 

そしてラストの数回の言葉のやり取りがズシリと心に響きます。たった数秒のシーンですが、とても印象に残りました。

 

大勢を助けるためであればある程度の犠牲は仕方がない。そういわれれば何も言えなくなってしまいますが、決して胸を張って言える言葉ではないですよね。

 

この作戦はひどいものだという言葉もありましたが、人を殺害する作戦に良いも悪いもないのです。

 

予想でしかありませんが、実際の戦場では、ここまで議論されることはすくないのでしょう。ゲーム感覚でボタンを押して終わり。作戦遂行者にはターゲットが見えないようにしておいて、良心は痛まないようになっているのでしょう。

 

 

本筋から外れますが、どこかで見たことがあるなと思っていたら、ブレイキングバッドのあの兄ちゃんがでているではありませんか。

 

見知った顔が出てくると、なんだかうれしくなりますよね。

 

なかなかたくさんのことを考えながら見ることができた1本でした。

オススメです。