舞台はマヤ文明の栄える中央アメリカの密林地帯。平穏な生活を営む狩猟民族の集落を、マヤ帝国の傭兵部隊が襲撃する。そして拉致連行された村民たちを待っていたのは、見たことのないような先進的な文明を持つマヤの都だった。そして彼らは、何故自分たちがここに連れてこられたのか、《衝撃の真実》を目の当たりにすることになる・・・!(C)Icon Distribution, Inc. All Rights Reserved. Artwork(C)Touchstone Pictures, All Rights Reserved.
マヤ文化が盛況を極めた時代のお話。
冒頭、ほのぼのとした村人の暮らしが描かれますが、あっという間に大ピンチになります。
マヤの兵士達は、いけにえ用の若い男達をさらうため、村々を襲っており、その手がついにこの平和な村にも。多勢に無勢でたいした抵抗も出来ずにつかまってしまった主人公である若きリーダーと仲間達。
延々と長い道のりを歩かされてたどり着いたのはマヤの祭壇です。
ここの描写が圧巻でした。私はマヤ文明はあまり詳しくはありませんが、各人が見につけている装飾類、タトゥーなんかはしばらくじっと眺めていたくなるくらい細かく作られています。
町の人々も細かく丁寧に用意されており、こんな場所が残存しているかのような印象すら受けました。
それから、祭壇の元に集まる熱狂的な人々も迫力満点です。こういった儀式では確か麻薬を使っていたと記憶しているのですが、そんなぶっ飛んだ感じがとても良いです。
祭壇では目を背けたくなるシーンが続きますが、そこから若きリーダの疾走が始まります。
映画はここからがらりとテンポが変わり、ほぼ疾走シーンになるのですが、これがまた迫力があった。
静と動がめまぐるしく入れ替わり、最後までゆっくり見てられないシーンが続きます。
何とか森を抜け、追っ手を振りきりハッピーエンドに。あれでバッドエンドはないだろうと思っていましたが、間に合ってよかった。
深い竪穴に残された妊婦のところはちょっと出来すぎ感があり、そんなことよりも取り残された子供達と合流しようよと思ったのですが、主人公が生きて戻る理由付けとして、彼女は必要だったのでしょう。
こういった原住民が主役の映画はいままでない雰囲気があり、とても良かったですね。
少々痛いシーンが多いので、苦手な方は気をつけてください。マヤ文明の霊妙な格好は一見の価値ありですね。