世界にひとつのプレイブック
妻の浮気が原因で心のバランスを崩しすべてを失くしたパッドは、近所に住むティファニーと出会う。過激な発言と突飛な行動を繰り返すティファニーに振り回されるパッドであったが、彼女も実は夫と死別し、心に傷を抱えていた。ティファニーは強引にパッドを誘い、ダンスコンテストへの出場を決意する。人生の希望の光を取り戻すためのふたりの挑戦がはじまった――。(c)2012 SLPTWC Films, LLC
妻の浮気でうつ病になってしまった主人公と、夫を亡くしこちらもうつ病になってしまったヒロインとの恋愛のお話です。
しょーもないジンクスを持つ父親や、うつ病一歩手前の友人なども出演し、うつ病を前向きに捉えてある作品だと思います。
本当の病気の場合は、こんなにうまくいかないことが多いのでしょうけど…
二人の会話のかみ合わなさ加減もなかなかよく、最後はハッピーエンドに終わって本当によかったと思います。
プレイブックというのが何だろうか気になって翻訳サイトを調べたのですが、脚本やアメフトのフォーメーションが記載されている作戦図と記載ありました。
つまり、主人公を立ち直らせるために、ティファニーや両親、友人が計画をしたシナリオだったということなのでしょうか。
そういわれれば、二重儲けの部分ではティファニーと両親は初対面でないような雰囲気でしたね。
脚本どおりに話は進み、賭けにも勝って一安心。
しかし、彼の気持ちまでは脚本どおりにならない可能性があり、元妻であるニッキのところに行くシーンの、ティファニーの不安そうな表情はとてもよかったです。
不倫したニッキが憧れの人みたいな感じで取り扱われていますが、普通に考えれば、彼女相当ゲスですし、賭けなんてやっている父親も相当ひどい。
ということは唯一まともだったのは、主人公となるのかな???
そこまで考えてのこの映画。やっぱり映画ってすごいな。