生きてこそ
ウルグアイのラクビー・チームを乗せた飛行機が雪に閉ざされたアンデス山脈に墜落。生存者たちは生還するために究極の手段を選ばざるをえなくなる。
はじめてこの話を聞いたときは衝撃を受けました。こんな話が実際にあったなんて。
もちろん映画で見るのははじめてです。
かなり古い映画なのですが、挑戦してみました。
一番気になるところはやはり食べるシーンでしょう。いったいどんな描写なんだろうと思いながら見ましたが、割と普通で、グロテスクで思わず目を背けるほどではありませんでした。
どちらかというと食べなければならなくなったときの心情を表現したかったのだと思います。
血のつながった家族や、知人を食べるのとは違い、どこのだれだかわからない人なので、意外とすんなり一線を越えた人のほうが多かったんじゃないかと思っています。
食べなければ死ぬ状態であれば、私も我慢できる自信がないです。
ましてや彼らはまだ若く、生きたいという気持ちが強かったと思いますから。
美食家がたどり着くのは人肉といいます。過去に旅人を捕獲しながら何代も生き延びた家族もいます。ひどい飢饉の時には食べていたというような話も聞いたことがあります。
自分が生きているうちは、そんな危機的状態に陥らないように祈るしかないです。