ロックンロール・ストリップ~自分の『あの頃』を思い出しながら楽しめる映画
ジャルジャル後藤淳平“初”単独主演作品。負け犬が夢を追いかけ続ける、笑って泣ける青春群像劇。劇団の座長・木村勇太の夢は、映画監督になること。しかし、観客がまばらな劇場で演劇を続けたあげく、劇団員たちに愛想をつかされ劇団は解散。長年付き合っている恋人との結婚に踏み切ることもできず、人気ロックバンドでボーカルをつとめている妹とは大違いで、散々な日々を過ごしていた。ある夜、経営している大阪のバーで、勇太は謎の美女・冬音から、新たに旗揚げした劇団「チームKGB」にストリップ劇場で上演してほしいとお願いをされる。(C)木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント
若者なんですから多少無謀と思われても夢を追いかけたほうがいいと思っています。
そういう人たちを私はむしろ応援したい派なのですがお前はダメだ、あきらめろ、もっと普通に生きろと説教をしてくる人がいることも事実です。
私のほうが優しいとは限りません。
夢を目指して頑張れというのは、失敗しようが成功しようが自分には何の関係もないから言えるんですよね。
そういう意味ではあきらめなさいという人のほうが親切なのかもしれません。
みなさまご存じ、ジャルジャルの後藤さんが主役の映画です。
低予算の作品とは思えないほどの高いクオリティで最後まで夢中で見てしまいました。
登場する人々もなんかみんな味があって好きだなー。
なんとなく見たことがある俳優さんもいましたがほとんど知らない人ばかり。
ストリッパーの役は誰なんですか。本当にきれいな人でした。
あ、もちろん女性の方ですよ。ひときわ際立っていたあの彼も相当すごかったですけども。
演技とはいえあそこまで突破できるのってすごいですわ。あんな俳優さんがいるから、映画って面白くなるんですよね。
話を戻しまして、あの超絶きれいな彼女はストリッパー役なんだから...もしや...と期待していたのですが、いや、いいんです。見せればいいってもんじゃないですから。
私が若い頃のあのむず痒い感覚を思い出しました。
あの頃に戻りたくないような、戻りたいような。
自分の周りは驚くほど変わっていきます。だけども自分の気持ちにだけは正直に。
過去には戻れませんが、次はもうちょっとうまく生きられたらいいな。
FOUND ファウンド~兄貴の部屋に生首があるらしい。
11歳の少年マーティ。学校ではいじめられ、両親も不仲。そんな彼の楽しみは、家族の秘密をのぞき見すること。お母さんの秘密は、ベッドの下に隠されたラブレター。お父さんの秘密は、車庫の奥のヌード雑誌。だからお兄ちゃんが、クローゼットに生首を隠していても変じゃない。時々変わる生首を、人知れず取り出しては眺めるマーティ。しかしある晩、いつものようにクローゼットを探るとそこには同級生の首が…。僕が秘密を知ってること、お兄ちゃんが気付いたかもしれない…。 (C) Forbidden Films, LLC All Rights Reserved.
兄貴の部屋に生首がある。しかも定期的にその首は入れかわる。こんな設定普通の生活をしていたら思いつかないですよね。
のっけから過激にはじまりますが、前半はわりとあっさり目に進んでいきます。
よくあるいじめっ子といじめられっ子の関係。ここからあんな結末になるとは予想できなかったな。。。
廃電車の資料館のような建物が出てきたあたりで、嫌な予感がしたのですがここはスルー。この廃電車と少年たちの関係は最後まで説明されませんでした。
HEAD LESSという映画をレンタルして視聴するあたりから少し様子が変わってきます。
このHEAD LESSという映画がなかなか怖い。
いやお前そんなことするなよって感じで、恐ろしい。
映画の中で別の映画のシーンを流すというのはナンセンスな気もしますが、このシーンはこの後起こる事件のために必須でした。
あの事件では兄貴が行為しているところは描写されません。監督からするとどうぞ想像してくださいってことなのだと思います。
HEAD LESSという映画が兄貴の部屋にただあっただけなのに、どうしても関連付けてみちゃいますよね。
そして、この映画単なるホラーと考えるべきではないですね。
やられたらやり返す。なぜそれがダメなのか?
国際社会では武力という形で平然と暴力が振るわれているわけで、それが日常生活になると途端に全否定というのはなんだかなと思います。
暴力は本当にいけないのか。黙らせるためには必要なのですかね。。。
トゥモロー・ウォー ~ エイリアンにタイムトラベルに家族愛といろいろ楽し。
タイムトラベラー達が緊急のメッセージを届けに2051年からやってきた。その内容は今から30年後の未来、人類はエイリアンとの戦争に敗れるというものだった。人類が生き残る唯一の希望は、今、ここにいる兵士や民間人を未来へ送り込み戦いに参加させること。娘のために世界を救うことを決意したダン・フォレスターは、地球の運命を書き換えるため、優秀な科学者と疎遠になっていた父親と結束し戦いに挑む。
盛りだくさんの内容で、楽しかった。
未来は必ず救われるとわかっているけれども、ハラハラドキドキ。本当に大丈夫なのか不安になるけれども、結局丸く収まるパターン。
未来から突然やってきた兵士たち。エイリアンに襲われているから助けて欲しいと。
そこで世界をあげて様々な人が徴兵されますが、たいした訓練も受けていない人達です。
やられるのは当然。だけども世界を救うために一つだけできることが残されており、それを何とか成し遂げ、元凶を絶つというお話です。
エイリアンを絶滅させてしまうと、エイリアンに侵略された未来は存在しないというパラドックスが発生してしまいます。
そのあたりってどうするんだろうと思っていたのですが、映画では特に触れられず。じゃあ、あのお父さんは家を出ることもなく、離婚をすることもなく愛する家族を守っていけるのでしょうか。
それとも、実は生き残りのエイリアンが隠れていて、同じような戦争が始まってしまうのでしょうか。
エイリアンのとげみたいなやつ痛そうでしたね。
人間を捕食する生物が現れたとき、人間が身に着けている服や自動車をどう処分するのか気になりますよね。
中身だけ食べて吐き出す?全部まとめて消化する?血液だけを吸い出す?
あの程度のエイリアンだったら今現れてもアメリカさんの軍事力で何とかしてくれそうですけれどもね。
そのあたりの細かいことはともかく、パーッとみる分には何の問題もない一本でした。