アマプラビデ王の日々

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ハドソン川の奇跡~全員生還!ばんざーいじゃすまされなかったお話~

 

ハドソン川の奇跡(字幕版)

ハドソン川の奇跡(字幕版)

  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Prime Video

2009年1月15日、極寒のニューヨーク上空850mで155名を乗せた航空機を突如襲った全エンジン停止事故。160万人が住む大都会の真上で、制御不能の70トンの機体は高速で墜落していく。近くの空港に着陸するよう管制室から指示がある中、機長サリーはそれを不可と判断し、ハドソン川への不時着を決断。事故発生からわずか208秒の事だった。航空史上誰も予想しえない絶望的な状況の中、技術的に難易度の高い水面への不時着を見事に成功させ、“全員生存”の偉業を成し遂げる。その偉業は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、サリーは一躍英雄として称賛される――はずだった。ところが――。 Rating G (C) 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

ハドソン川に飛行機が不時着。乗客はすべて生還。これは奇跡だ、バンザーイって話かと油断していたのですが、そんな単純なお話ではありませんでした。

 

原題の“Sully”は、機長チェスリー・サレンバーガーのニックネームで、彼を演じるのはトム・ハンクス


フォレスト・ガンプで初めて知った俳優さんなのですが、彼もだいぶお年を召されましたね。

 

彼が飛行するシーンから始まり、管制官とエアウェイズ1549便という機長の発言が映し出されます。


この便の名前を聞くだけでこの映画が何を題材にしたのかわかってしまいます。
日本で言うところの、日本航空123便と同じですよね。

 

彼の運転する飛行機がいきなり墜落。
ちょっと話違うじゃないのと思っていたら夢落ち。この展開は予想していませんでした。


あれ、もしかしたら私が知っているハドソン川の奇跡とは違うのかもと思い始めます。


サリーがヒーローともてはやされていた裏側で、事故調査委員会が立ち上がり、乗客の命を危険にさらした機長ということで、彼を責める声があったんですね。

 

川に不時着するのではなく、近隣の空港に緊急着陸すべきであった。
その時間は十分にあったのではないか。
酒や薬、加齢などでサリーの判断が間違っていたのではないかということです。

 

この指摘は厳しい。もし判断が誤っていると指摘されたら、パイロットとしての職は失われるでしょう。それどころか、乗客から多くの損害賠償を求められるでしょう。

 

英雄から戦犯へ。こんなことってありえるのでしょうか。

結論からすると、あの場面ではハドソン川への着水しかなかったという判断となったのですが、着水後わずか23分で全員が救出できたというのも驚きです。

 

たまたま近くにいたフェリーが気を利かせて集まって救助してくれた。
その他客室乗務員、警察官、乗客など多くの人が、臨機応変に動いた結果生まれた奇跡。

 

サリーが有名になりたいがために一か八かの賭けに出たとか、エンジンが両機とも停止し、パニックになって正常な判断ができなかったというような

 

ひどい意見も出ているみたいですが、私は素直にこの奇跡を喜ぶべきだと思います。

ひさしぶりに感動して涙が出そうになった1本でした。