アマプラビデ王の日々

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暁に祈れ~男だらけの映画なのに、なんかエロかった~

 

暁に祈れ(字幕版)

暁に祈れ(字幕版)

  • 発売日: 2019/06/04
  • メディア: Prime Video
 

ボクサーのビリー・ムーアは、タイで自堕落な生活を送るうちに麻薬中毒者になってしまう。ある日、警察から家宅捜索を受けたビリーは逮捕され、タイで最も悪名高い刑務所に収監される。そこは殺人、レイプ、汚職が横行する、この世の地獄のような場所だった!死と隣り合わせの日々を過ごすビリーだったが、所内に設立されたムエタイ・クラブとの出会いが彼を変えていく・・・・・・。(C)2017 - Meridian Entertainment - Senorita Films SAS

 私はノンケです。決して男性が恋愛対象ではないのですが、なんだこの映画。肉々しいというか、生っぽいというか、汗、筋肉、暴力、血、涙。

 

まずね、冒頭のクリームを塗るシーンがなんかやたらエロいんですよ。なにあれ。こんなのはじめてだよ。

 

それからクリンチもなんとなーくいやらしく見え始めるし、おしりはいっぱい出てくるし、レディーボーイもこの人とならできると思うくらい色っぽいし。

 

いやいや、私の性癖はいいとして、この映画ストーリーも秀逸です。主人公のビリーは、筋肉ムキムキマンでボクサーです。しかし試合に負けてしまい、クスリに手を出してしまいます。

 

それがばれてそのまま刑務所へ。

 

このタイの刑務所は怖い。はじめは全く字幕が表示されないんですよね。これはうまい演出だったと思います。体中に刺繍がある怖い男達が、わめきたてるものだから恐怖しかない。

 

初日の夜にやっぱり襲われそうになる主人公。さすがにそれは回避されましたが気の弱そうな受刑者はやっぱりやられてしまいます。ここのおけつはあまり魅力的じゃーない。

 

囚人たちはクスリ、ギャンブル、殺人と何でもござれの毎日です。ビリーも少しずつ悪いほうに悪いほうに流されてしまいます。

 

クスリがやめられなくなった主人公は、自身を抑えきれず暴れて何度も懲罰房にいれられてしまいます。このあたりの話の流れはすっと入ってきます。タイの刑務所ってこんな劣悪な環境なのですかね。あの受刑者たちがやっぱり怖すぎる。犯罪を犯したらこんなのと一緒に数年間暮らすと思うと、悪いことはできないなと思ってしまいます。

 

落ちるところまで落ちたビリーは結局体を売ってクスリ代を稼ぐのかと思いきや、キックボクシングのジムを見つけます。そこで再び体を鍛えはじめ、彼は更生していくのです。

 

レディーボーイともねんごろな中になり、刑務所の代表にも選ばれたビリー。このまま社会に戻れるのかと思いきや、ふとしたことがきっかけでまた元の状態に。

 

いやこのレディーボーイがまた魅力的なんですわ。普通の女性とは違う魅力にドキドキしてしまいます。こんな子に見つめられたらいやいや、ほんとうに危険です。

 

これで彼は再起不能なのかとがっくりしたのですが、なんと再び立ち上がってくれました。このときのお尻はなかなかキュートでした。

 

刑務所との対抗試合。ここで負けたら自分自身は終わってしまう。持病もある、それから刑務所の怖い人たちにエイズに感染させられる。このシーンも恐ろしかった。だって注射器で感染者の血液を抜いて、それを血管に流し込まれるってことでしょ?怖すぎる。

 

対抗試合は序盤、主人公有利に進みます。ところが反則プレーで立場が逆転します。ここで冒頭のあの敗北シーンが頭をよぎります。ビリーはやっぱり負けちゃうんじゃ。

 

だんだん意識がなくなっていく主人公。負ければ殺されるでしょう。もし助かったとしても、クスリ漬けの毎日になることは目に見えています。ラストは何とか持ちこたえますが。。。

 

最後の数分間のシーンが流れ始めたとき少し違和感がありました。彼が線路の先に見たものは何だったのか。やっぱり未来だったと思っていいんですかね。

 

数秒だけ登場する父親も、要らないかな?と思ってなんだか中途半端な終わり方だと思っていたら、ラストに表示される説明にちょっと驚いてしまいました。

 

なるほど、これが言いたいがためにあの数分はあったのですね。

 

いや、なんというか盛沢山の2時間で、とても満足できた1本でした。ノーマルのかたはうっかりするとこの映画で目覚めてしまうかもしれませんのでお気をつけください。

 

最近は当たりの映画が多いです。こんな時はもっとたくさん映画を見たくなってしまいます。