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ザ・ウォーク

 

1973年、フィリップは大道芸人として日銭を稼いでいた。ある日、歯医者の待合室で見た雑誌記事が彼の運命を変える。完成すれば世界最高層となる、ニューヨーク、ワールド・トレードセンター。そのツインタワーの屋上の間にワイヤーを架けて歩く・・・。フィリップは危険を承知で、この”夢”を実現させようと猛烈な勢いで走り始める。そして1974年8月6日、フィリップは”共犯者”たちと一世一代のパフォーマンスに挑む。だが彼らの行く手には、相次ぐ想定外のトラブルが待ち受けていたのであった。

 

「そこに山があるから(*1)」はイギリスの登山家であるジョージ・ハーバート・リー・マロリーの有名な一言です。

 

大道芸人フィリップ・プティが綱渡りの場所として選んだのは双子のビジネスタワー、ワールドトレードセンター。

 

当時最大の高さを誇ったこのツインタワーの写真を見るや否や「渡りたい」と

思ったらしいですから驚きです。

 

なぜワールドトレードセンターなのか?やっぱり「そこにタワーがあったから」なのでしょうか。

 

 プティを演じるのはクールなイケメンであるゴードン=レヴィット氏。今回はクールな役と言うよりかは、力強さと華やかさが混ざったような人物。

 

恋人のアニー(シャルロット・ルボン)をナンパするあたりなんて演技とはわかっていても、凡人には絶対に出せないような表情と身のこなしです。

 

演出なのかもしれませんが、フランス人というのはあんな感じで付き合い始めるのでしょうか。ちょっと私には理解できない接触方法です。

 

恋人役のアニーもとても魅力的に描かれていましたが、ラストでは「今度は私の夢をかなえる番」って、意外とあっさりプティを振り、フランスに帰ってしまいます。

 

こんな行動をとってしまうのも、フランスのお国柄なのでしょうかね。。。

 

 二人の関係はおまけ。この映画は綱渡りが主題です。

 

無許可で綱渡りをするなんてとんでもない話ですが、そもそも超高層タワーの間を綱渡りをするという発想自体がとんでもないことですし、申請したとしても許可は出なかったでしょう。

 

夢をかなえるためにはあの方法しかなかったんです。

 

面白いといって強力してくれる人が増え、少しずつ夢が形になっていく様子はこちらも見ていてわくわくしてきます。

 

 トラブルに悩まされながらも何とか迎えた日の出。

 

綱渡りをするときの心境なんて考えたこともなかったですが、プティがどんな思いでその間を歩いたのかを感じることが出来ました。

 

あれだけの高所ですと強い風も吹くでしょうし、ワイヤーがしなる音も聞こえてくるとおもいます。その音が完全に遮断され、真っ白な霧の中を進んでいるようなイメージ。

 

完全に無になるとか、空気と一体化するというような表現のほうが適切かもしれません。

 

911の事件の印象が強いワールドトレードセンターですが、こんな歴史もあり、こんな人物もいたなんて。

 

ふと思いついたのが、高所に命綱なしで登り危険な自撮りをするルーファー (Roofer)達。彼らはお金のためにやるのでしょうが、プティは自分のためにやりました。

 

この違いが後世に語り継がれるか否かの差なのでしょうかね。

 

*1

「なぜ、あなたはエベレストに登りたいのか?」と問われて「そこにエベレストがあるから(Because it's there. )」と答えたという逸話は有名であるが、日本語では、しばしば「そこに山があるから」と意訳されて流布している。

Wikiより)