アマプラビデ王の日々

プライム会員ならば見放題。人生最高の1本が見つかるまで。。。

ウルフ・オブ・ウォールストリート

 

セックス、金、権力、ドラッグ。現実とは思えない衝撃的な実話を映画化したのは巨匠マーティン・スコセッシ監督だ。レオナルド・ディカプリオが演じたのはニューヨークに住む、富と名声に貪欲な若手の株式ブローカー。不正が横行し果てしのない欲望が渦巻く街に住むその男の名前はジョーダン・ベルフォート。

 

違法すれすれの金貸しで大もうけをした人々が酒とドラッグ、女にタバコまみれで大騒ぎするこの映画。

 

ウォールストリートといえば世界一の金融ストリートですが、こんなアホな人達でもやり方さえ知っていれば一流になれるという揶揄も含めてのバカ騒ぎなのでしょうか。

 

みんなの前で丸坊主になって、金をもらい豊胸手術をするという若い女性なんて、バブルの日本でもなかったようなことを平気でやっちゃう人々がストラットン・オークモント社に集まります。

 

デカプリオ氏の狂った感じがとてもいい。いや、デカプリオ氏だけでなく登場人物の狂喜乱舞は見ているほうが爽快になるほどです。

 

程なくして、正義感の塊の刑事が彼らに目をつけます。あーあ、くそまじめでこんなつまらない人間が出てきたら、きっとこの騒ぎも収まるだろうと思っていましたが、案の定首根っこをつかまれて窮地に陥ります。

 

ですが、ここから再度のバカ騒ぎ。あの演説は文字通り「ぽかーん」として聞いてしまいました。

 

やっぱりやめた!なんて大人になってから言える機会なんてあるだろうか。。。

 

結局どうしようもなくなるのですが、最後に仲間を売って自分の罪を軽くするということをやり、次のスタートを切るわけです。

 

転んでもただでは起き上がらないというか、粘り強いというか、あのまま味方をかばってエンディングなんて結論だったらすこし残念でしたが、最後までまっすぐ前を向いてくれた点がとても潔い。

 

あの渦中に入ってみたいなという思いと、あんな人を人と思わないところじゃ働けないという思い。

 

いい年なんだからやめとけと言われそうですが、この年になったからこそ、あえて渦中に飛び込んでバカ騒ぎをしてみたい思いが強くなってきました。

 

これはすがすがして面白かった。おすすめですね。

 

Furyのあとに続けてみてしまいましたので、温度差の違いにより、よけい面白さを感じてしまったのかも知れません。