レッド・リーコン1942 ナチス侵攻阻止作戦~タバコ取りにいっちゃアカン
1942年5月、第二次大戦下のロシア戦線。ソ連領内のほぼ全土でナチス・ドイツの猛攻を受ける中、唯一前線から離れた地帯があった。ウラル山脈麓の、深い森林に守られたこの地帯の守備隊を率いるヴァスコフ曹長のもとに新たな兵士たちが配属する。酒も女もやらない真面目な兵士というヴァ...
ホラー系のものが続いてしまったので、戦車のパッケージが目に止まったこの映画を選びました。
期待して再生し始めたのですが、この映画は前線からはちょっと外れたのんびりとした駐留地の話らしい。
ヒマな兵士と若い村の娘達が恋に落ちないはずはありません。
数人の美人をめぐって、若い兵士達が血みどろの争いを繰り返すのかと思ったら、野郎達はあっという間にいなくなってしまいました。
あとに現れたのは美人砲兵師団。
男顔負けのムキムキな人たちかと思いきや、本当に美人がずらり。
美人の中に男が一人。
兵士団をまとめる曹長がからかわれるシーンはあるものの、まさにハーレム状態。
戦争とはまったく関係ない話かなと思ったのですが、後半から少し毛色が変わってきます。
兵士となった彼女達の半生がすこしずづ挿入され、明るく楽しげに話す彼女達にもかなりつらい過去を抱えていることがわかります。
サービスシーンも少しありまして、皆さん見とれるくらいの肢体を惜しげもなく披露してくれて。。。
視聴者向けのサービスショットなのかもしれませんが、ちょっと得した気分になりますね。
ナチの破壊工作を阻止するため、選抜した5名が基地を出発しますが、敵は当初発見した2名ではなく、方々から合流して計16名となっていることがわかりました。
救助を呼ぶため1名を基地に走らせたので、4倍の兵力に立ち向かわなくてはならない。
こんな絶望的な状況に陥りますが、いろいろと機転を利かせながら乗り切ります。
このまま無事に突破できるのかと思ったら、曹長がタバコを取りに行けというんですよね。取りに行ったらダメですよ。もう「私行きます」って言った時点で死亡フラグですよね。
案の定それが原因で、こちらの兵力もばれてしまい最後は砂を噛む結末に。
あの黒髪の美人はせめて生き残って欲しいと思っていたのだけれども。
基地に応援を呼びに言った、幼い顔の彼女は生き残って欲しかった。
自らがおとりとなった長身の彼女も、なんとか逃げおおせればと思ったのに結局だめでした
新兵が来るシーンもいいですね。曹長である彼はいったい何を見ていたのか。なくなってしまった彼女達か、それとも自分達のその後の運命を悲観してか。
エンディングでは実在の女兵士の映像らしきものも挟まれます。
これから想像するに、これは事実に基づいたお話なんだと思います。
火力は不足していましたが、楽しめた1本でした。
バタフライルーム~バアちゃんがとにかく怖い。怖いよばあちゃん。
可憐な独り暮らしを営む老女アン。ショッピングモールで泣いていた少女アリスに声をかけたことがきっかけで、アリスは度々アンのアパートを訪れるようになる。実はアリスは婦人の厚意を利用していたのだが、10代少女特有の魅力にひかれたアンは彼女に母のような愛情を持ち、彼女の自慢...
怖い系の映画を見たらおすすめにそればっかり表示されるので困ったものです。
おすすめされるがままにダウンロードしてみてみたら、これもサイコパス系でちょっと気持ちが沈んでしまいました。
ホラーを見たあとはもう少しパーッと心が明るくなるのが見たかったな。
それはさておき、この映画自体は悪くなかったです。
冒頭がいきなり気持ち悪いですもの傷つけられたわけでもないのにお風呂の中に広がる真っ赤な血。
このシーンがまず怖い。いつまでも子供でいて欲しいという母親の思いを突然むちゃくちゃにする血なんでしょうね。
それをみて逆上する母親。
当時母親だったこのおばあちゃんが今回の主役。なのですが、彼女の怖さがダントツのため、それ以外の痛いシーンや残酷なシーンを見ても何も感じない。
あのちょっとずれている感覚というのはいったいどのようにして表現するのか。小説を書ける人も天才と思っていましたが、映画を作る人も天才ばかりですよね。
前半まではこのおばあちゃんが唯一まともかと思っていたのですよ。おかしいのは子供そっちのけで恋愛に現を抜かすシングルマザーに片足の娼婦。
それから、ほっといてくれと血相を変えて話しかけるあのお母さん。それぞれの家庭の隙間におばあちゃんが入り込み、子供を奪おうとする。
そんなお話です。
おばあちゃんは子供が好きなんですよ。大人になった子供ではなく子供のままの子供。それを実現するために、人を殺しあの女の子を標本に。。。
オレンジジュースを出すおばあちゃん、ハンマーを振り回すおばあちゃん、エレベーターの中でゴーグルをするおばあちゃん。どれもいやはや恐ろしい。
次の映画ははパーッと明るいものか、どっかんどっかんやるやつを見させてください。
ラザロ・エフェクト~変な注射打ったら鉄の処女でがちゃーん
研究者フランクと婚約者のゾーイたち研究者グループは「死者を蘇らせる」ことができる「ラザロ血清」の研究に日夜没頭していた。ある日、実験の最中にゾーイが事故で感電死してしまう。悲しみに駆り立てられたフランクは研究員の制止を振り切り、ラザロ血清をゾーイに投与して彼女を死の淵から蘇らせることに成功する。しかし、復活に喜ぶのも束の間、ゾーイの身体に様々な異変が起こり始める。死からの再生という禁断の研究に足を踏み入れた研究員たちを襲う恐怖と絶望のなか、我々は死ぬよりも恐ろしい“死のその先の恐怖”を目撃する―(C)2016 Lionsgate Entertainment Inc.
変な注射を打つと、死んだブタがちょっとだけ生き返る。それから犬も生き返る。こうなると人間に感染するのは時間の問題。
ブタを丸焼きにして食べた結果感染するのか、それとも感染した犬にかまれるのか。
すぐに感染して、大パニックになることを期待していたのですが、なかなか人間には感染しません。
途中にちょっとだけ三角関係が描かれ、(これは結局片思いに終わるのですが・・・)
それから奇妙な夢にうなされ、さらに研究の成果を悪の組織みたいなやつらに根こそぎ奪われてしまいます。
都合よく保持していた予備とあまりものを使って実験開始。あ、間違いない。ここで必ず誰かが感染するんだ、最初の犠牲者は研究とは無関係の新聞記者だと予想したのですが、違いました。
電気を使う実験をするのに、指輪をしたまま電源をONにするなんて科学者としてはありえないことですが、ゾンビになるためには仕方がないでしょう。
ゾンビと言えば半分腐っていたり、動きが鈍かったりするものですが、この映画のゾンビはきれいなままです。
どちらかと言えば変な白い液体を脳に入れられて、超能力が使えるようになったと言うほうが正しいかもしれません。
遠くのものを引き寄せる力、それから空中浮遊。思考盗聴だけでなく相手を自分の精神世界に引き込むこともできる。
彼女に好意を寄せていたあの男は、イギリスの拷問装置「鉄の処女」を彷彿させるようなシーンでがちゃーんとやられてしまいます。
恋人のあの男性はジャンクマン(注:筋肉マン悪魔六騎士の一人)っぽく手の平で頭をプレス。チャライけど仕事ができる彼は、一本のペンで。あの細いペンで気道をふさげるものだろうかと思いましたが、おそらく喉の奥でぐりっと捻られてしまったのでしょう。
最後まで生き残ったのは、あの新聞記者。
彼女は、ゾンビの描く夢のなかに閉じ込められてしまいます。
過去と未来が入り混じり、あれ、もしかしてこれって大逆転?と思っていたら、そんなことはありませんでした。
まったく無関係の存在なのにちょっとかわいそう。
ゾンビになった彼女のその後は描かれていませんでしたが、きっと世界の平和を守るヒーロにはなっていないと思います。
日本のホラーの影響をうけているのか、逆に日本がマネをしたのかわかりませんが、なんとなくサイキックとか不思議な現象が起こる和ホラーっぽいテイストの映画でした。