The Collection (パーフェクトトラップ)~こんなん逃げられるわけないだろうが。
友人に誘われ、少し怪しげな地下倉庫のダンスパーティに行ったエレナ。しかしそこは、殺人のための罠が仕掛けられた恐怖の館だった!切り刻まれ圧縮され、一気に虐殺される人々。逃げ惑い箱の中に閉じ込められたエレナだったが、箱の中から恐ろしい光景を目にしてしまう。一方 父親は娘...
なんですか、あの恐ろしいトラップの数々は。怖いというか痛みを感じてしまうような映画でした。
クラブのあのローリングマシーンとか、同じくクラブで上から押しつぶされるあれとか、想像しただけで痛くなってしまいます。
唯一わかったのは鉄の処女(Iron Maiden)。
実際に使われることは無かったようですが、もし実際に使われていたらあんな感じになるのですかね。
殺人鬼が愛した彼女が鉄の処女の餌食になってしまうのですが、彼女は最後まで生きていて欲しかったなぁ。
敵か味方かわからない状況でしたので、彼女がキーとなってもしかして脱出?と思っていたのですが、なんともひどいやられ方でしたね。
全国各地で皆殺しをする凶悪犯なのですが、彼は毎回一人だけ生存者を連れ去ります。
これの設定が怖いんですよ。その生存者はどうなるのか?
てっきり食われるのか、おもちゃにされてひどい殺され方をするのかと思っていたのですが、どうやら彼らはコレクションにされる模様です。
このコレクションにもかなりこだわりがあるようで、気に入らなければ結局惨殺されてしまいます。
あとこの映画はゾンビっぽいのも出てきます。
映画の設定から読み取るに彼らはゾンビではなく、生きている人間。コレクションに慣れなかった人々なのですが、薬物を打たれて頭がおかしくなっており、侵入者を襲ってきます。
こんな狂った人間を結構あっさりやっつけるのですが、これって殺人にならないのだろうかとちょっと疑問に。
それから主人公のあの男性の能力が異常すぎる。
血だらけの状態から1日で復活。
それからあの骨を折ってオリを脱出するわ、骨折しているにもかかわらず、殺人鬼をぼこぼこにするとかやつは超人に違いない。
それから、いろいろなコレクションが保存されていたケースですがあれってホルマリン漬けになっているんですよね。
ホルマリンって火を消す能力ありましたっけ。ラストシーンは見事に消化に成功したのですが、むしろ燃え広がるような気がしてなりませんでした。
あれ?と思うところは結構あったものの、、映画全体の気持ち悪さというか痛みのため
あまり気になりませんでした。
グロテスクな映画が好きな方はどうぞ。
ラストシーンまでいって、なんかこれ見たことあるよなと思って調べてみたら、ポーカー・ナイトの関連作品ということらしいです。
でもマスクの男とラストシーンはかなり似ていますがそれ以外はまた違うものと思ってみたほうがいいですね。こちらもちょっとグロテスク系でした。。。
ランズエンド 闇の孤島~たどり着いた先には、何もないんですよ。
ランカシャーの刑事 ジョーとクリシーの兄弟は、元刑事だった父と同じ道を歩もうとするあまり、ある恐ろしい犯罪を犯してしまう。同僚ロバートに発覚するのを恐れる二人は、罪の意識とパラノイアに苛まされていく。
前向きに走ってゴールへ行くというよりか、やむなく走らされて、走らされて、やっとたどり着いたら、何もなくなってしまったと思うようなそんな作品でした。
冒頭に物語りのきっかけとしてまず死体が登場します。
団地のそばの公園にある水が抜かれた噴水なのか、何らかのオブジェなのか、ただのコンクリートの凹凸なのかわかりませんが、とにかくそこに撲殺された少女が捨て置かれます。
主役の刑事が駆けつけ、調査をしていると少女の携帯がなりはじめます。
出ると何事かを言っているようですが「なんていっているかわからない」と。
この伏線。これはもしかしてホラー映画なのか?と思ってしまいました。
後半にきっと回収があるだろうと待っていたのですが、結局なぞのままで終わったような気がしています。
刑事は兄弟らしく、その父親は痴呆です。このあたりが明らかになってくると、映画全体の雰囲気がなんとなーく薄暗い雰囲気に。
結婚をしたいけれども、父親のことがありいまいち踏み切れない長男。
おしゃまな年頃の娘に手を焼く弟。
容疑者として登場したのは、幼い子供を隠し撮りするような変質者(ベン・クロンプトン氏)。
この変質者、登場した瞬間わかりました。ゲームオブスローンズのエディソン・トレット役の彼です。おい、こんなところにいないで壁守れよといいたいのはぐっと我慢です。
彼の善人そうな悪役といいますか、悪人そうな善人といいますか、どっちなのかわからない演技に翻弄されてしまいます。
挙句の果てに、刑事2人の飲酒運転・不当尋問・暴力によってあっけなく殺されてしまうのです。
無実の罪で殺された彼は本当にひどい。
それから殺害を隠すために、兄弟でいろいろと画策をしますが、結局はぼけたおやじがすべての罪をかぶって終わり、かと思いきや、最後に良心の呵責があったのでしょうかね。なんともいえない結末を迎えます。
また、最後に無実の罪で殺された男(ベン・クロンプトン氏)を、少女と同じ場所で燃やすのですよ。
これは少女の死と何らかの関連があり、何かしらの象徴だと思うのですが、それも良くわからず。
ちょっと映画全体の構成がわかりづらかったのと、どちらの立場で見ればよいのか難しい1本でした。
ひどい警官のひどい捜査でおおくの人が悲しんだという判断でいいのですかね。
フード・インク~せめて今日の晩御飯くらいは気を付けたい。
第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート!アメリカでは公開翌週に上映館が20倍となる大ヒット!まるで映画(フード・インク)のままのことが世界で起きている?!!
インクはモンスターズインクと同じ、会社ということですね。どちらかというと工場みたいな感覚で視聴するといいかもしれません。
以前から食についてはいろいろな問題点が挙げられていますが改めてこの問題を突きつけられると、ただただ恐ろしさを感じました。
人間というのはやっぱり業が深い。
この映画というかドキュメンタリーでは、主に肉と穀物が焦点になっています。
まず肉。肉といえば牛、豚、鳥ですが、食用にされる彼らは生きものとして取り扱っているとは思えないですよね。
ベルトコンベアーのようなものでつるされていく鶏たちは、確かにちょっとかわいそうではあります。片方の意見しか掲載されていないので、どこまで信じて言いかわかりませんが、商品となる動物と同じくらい、畜産農家の扱いもひどいような気がします。
そのおかげでびっくりするくらい安く肉が食べられるのですが。。。
こんな世界に変えてしまったのは、誰でしょう。それは私たち消費者なんですよね。
より安く、よりおいしいものが食べたい。その欲求のしわ寄せは彼らのところにいっていました。
そしてこの状況は今も続いているのです。
穀物についても驚きです。
コーンと小麦や大豆が話題になっており、農薬の問題は昔からありますが、近年はそれにプラスしてなんと種を毎度企業から買わなければならない仕組みになっているのです。
これには驚きました。普通は種取りようのものを残しておいて来年使いますよね。
私の家でも昔は米を作っていましたので、一部は種籾としてとっておいて翌年使っていましたもの。
品質を保つためなのかもしれませんが、ちょっとひどいですよね。
さらにコーンは化学的に変化させていろいろな食品添加物として利用されています。
これは食料ではなく、鉄や銅のようなものと変わらないです。
このドキュメンタリーでとても好感が持てたのはラストの提言です。
ヴィーガンになれとか、虫だらけの野菜を食べろとかではないのです。
買い物をするときに、地元産のものや旬のものを選ぼうとか、家庭菜園をやろうということなのです。
これくらいならすぐにでも始められます。そうしてこんな動きが活発になればスーパーマーケットの品揃えは変わり、農家の生活も変わると。
確かに、確かにそうです。
これくらいなら、というところからはじめれば少しずつ世界は変わっていくと思います。
ここ数年で自然由来のものを求める傾向が強くなってきていると思います。
そろそろ食については、世界的に本腰を入れて見直さないといけないのかもしれませんね。