アトミックブロンド~やっぱりそこ狙うよね
1989年、東西冷戦末期のベルリン。世界情勢に多大な影響を及ぼす極秘情報が記載されたリストが奪われた。イギリス秘密情報部MI6は凄腕の女性エージェント、ロレーン・ブロートンにリスト奪還を命じる。ベルリンに潜入中のエージェント、デヴィッド・パーシヴァルとタッグを組み任務を遂行するロレーン。彼女には、リスト紛失に関与したMI6内の二重スパイ“サッチェル”を見つけ出すという、もう1つのミッションがあった。リストを狙い、ベルリンに集結する世界各国のスパイ。誰が味方で誰が敵なのかわからなくなる状況下、ロレーンと世界の運命は?(C)2017 COLDEST CITY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
白い髪の毛の女性がハードボイルドに暴れまくる映画です。
舞台はベルリンの壁が崩壊する直前の東西ドイツ。壁が壊れる前は、あるいは壊れた後も、さまざまなスパイ活動があったと思うのですが、そのスパイのリストが流出したものだからさあ大変。
このままでは、リストに残された人物が上から順番に殺されてしまう。また、政治的にもこういったリストが漏れてしまうのは非常に問題です。
で、このリストの回収を命じられたのが主人公となる女スパイ。
スパスパとタバコを吸い、ウォッカをロックでがぶ飲みするのですが、とにかく無敵です。
警官や他のスパイに取り囲まれる、車ごと水没させられるなど、超絶ピンチに陥りますが、超絶アクションで切り抜けます。
火力は銃だけでど派手な爆発はありませんが、ロープを使ったりワインオープナーを使ったりと結構見ごたえがありました。
やっぱり男性vs女性となったとき、女性が狙うは一点に絞られるのでしょう。
金的攻撃は結構あり、思わず「本当にけられたら悶絶もの
だな」と思ってしまいました。
スパイものということもあり、アクション以外にもストーリーにもひねりが加えられて、だましだまされる構造になっているのですが、私には複雑すぎてついていけない。
邦画であれば登場人物の表情やしぐさでなんとなく敵役、味方役というのがわかるのですが、海外の映画ということもあって、見ただけでは誰が悪いかわからない。
ラストで同じ飛行機に乗った男女が結局はお仲間で、彼らの話が最終的な真実であとはただのブラフだったというわけなのでしょう。
まとめて時間が取れなかったので、2日に分けてみてしまったので、余計わかりづらくなってしまったのかと思います。
もう一回みることはないかなと思います。次いきます。
スワローテイル~少し古いけどこの世界観はハマル
むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃、いつかのゴールドラッシュのようなその街を、移民たちは“円都(イェンタウン)”と呼んだ。でも日本人はこの名前を忌み嫌い、逆に移民たちを“円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ。ここは円の都、イェンタウン。円で夢が叶う、夢の都。・・・そしてこれは、円を掘りにイェンタウンにやって来た、イェンタウンたちの物語り。(C)SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE
登場する人物がやけに若いなと思ったらもう20年以上前の映画なんですね。
この映画は冒頭の身近な異国感がいいです。
日本語と英語、それからおそらく中国語が混ざったような言葉で会話が始まります。
娼婦役のCharaさんも大変魅力的に描かれていますし、作中に登場する部屋や町の雑多な感じがアジアを丸ごとミックスしたような感じで、あっという間にこの世界に引き込まれます。
円を求めて円都(イェンタウン:Yen Town)に集まる円盗(イェンタウン)。
盗のピンインは(dao)らしいのですが、おそらくタウンっぽく聞こえるのだと思います。
これはあえて同じ音にしたのでしょう。円都は円盗でできているんです。
拝金主義の中国的な考え方や資本主義的な背景がこの2つの言葉から連想できます。
金を稼ぐためなら何でもありの世界です。
悪知恵を働かせて何とか一攫千金を試みるあたりが、アジアを旅行したときに、日本人から何とか金を巻き上げようとする現地の人々のパワーのようなものを感じます。
家族でもない、友人でもないただ都合がよいから一緒にいるというあおぞらの人々。
ひょんなことから金のなる木を手に入れた彼ら。
歌手としてデビューをする道を選んだり、故郷に錦を飾りに行く人、それからそのまま残留する人。
彼・彼女らのいろいろな道をアゲハという女の子を通して描写した映画なのかなと思います。
肝心のアゲハの生活はあまり語られません。あくまで傍観者の立ち位置です。
あのCharaさんが芋虫を書くところはいいですね。
胸元という官能的な場所にかわいらしいイラストが書かれる。
体つきは十分大人なのに、まだ大人になりきれていない、大人になりたいアゲハの心情を絶妙に示してくれています。
それから、タトゥーを入れたアゲハ。
変に気を回す必要はなく、彼女は自分自身の足で歩こうとおもったからタトゥーを入れたでいいんですよね。
羽ばたくための羽はあなた(アゲハ)のものってセリフもかっこいいじゃありませんか。
ちょっと設定的に不思議だったのは、あのスナイパー2名ですよね。山口さんと渡部さん。
最後にアゲハが命を救い、恩返しをしたという設定を入れ込むために登場させたのでしょうか。なんとなくとってつけた感がありました。
別にあそこでマフィアのドン(江口氏)が射殺され、
その隣を平和な顔でアゲハが通りすぎる設定でもよかったような気がします。
私が見落としている何かがあるのかもしれませんが。。。
そういえばイエンタンバンドというのを思い出しました。
あの独特のフレーズも。
当時かなりヒットしたような記憶があります。この映画が元だったなんて知りませんでした。
で、Charaさんってこんなにかわいかったんですっけ?TVなどで見たことあることは間違いないのですが、記憶の隅にあった人物とずいぶん違いました。
あ、さらに古いレベッカと勘違いしていたかも。
古くても面白い映画は面白い。この監督の次の映画に挑戦してみたい。
The Darkest Hour ~下を噛みそうな女優さんがいいね
『プロメテウス』のスタッフが放つ、地球滅亡までのカウントダウン――人類・粉砕。
今回もまた地球外生命体に地球が侵略されるお話。
通常は、親切にもエイリアン達は事前に告知のようなものをしてくれますが、今回はそんなものは一切ありませんでした。
本筋には一切関係のないビジネスでだましただまされたのお話が冒頭にあり、その後派手なナイトクラブでご酔狂している間に、エイリアンが美しく地球に到着します。
あっという間に駆逐される人類達。
さて、今回地球を救うのは彼らのうち誰なのだろうか。
話が進んでいくと、これは鉄板の内容であることに気づきます。
誰が生き残るかなんとなく予想がついてしまい、そのとおりの結末に。
RPGをあんな至近距離でぶっ放して大丈夫なのか少し気になりましたが、こういった映画は細かいところはおいといて、ざっくりと楽しむものでしょう。
都合のよい箇所もいくつかありましたが何とか今回も地球は救われそうです。
さらっと見れて、ストレスのたまらない1本ですね。
女性が3名登場しますが、最後に登場する少し年下の女性がいいですね。
ヴェロニカ・ヴェルナドスカヤと下を噛みそうな名前ということまでわかりました。
ちょっと気になりますね。