アマプラビデ王の日々

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パシフィック・リム~蛇腹式のソードがカッコイイ!

 

<<人型巨大兵器 vs 巨大KAIJU>>人類よ、立ち上がれ。この巨兵と共に! Rating G (C) 2013 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.

 

おお、怪獣だ。しかもかなりでかい。それに対抗するのはウルトラマン?いや違う。ロボットだ。

 

足で踏み潰されるトレーラー、なぎ倒される巨大ビル群。バトルシーンでは、本当に手に汗を握ってしまうほど力が入ります。

 

怪獣も良かった。ウルトラマンに登場していそうな造形とその動き。そしてナイフヘッドとか、オオタチとか、この名前も悪くない。さらにあの強さも魅力的でした。

 

ロボットもいいですね。
兵装や外装は若干ごっつい感じですが、シンクロ率とか、機体にエウレカという名前が付けられたりで、かなり日本のロボットアニメが意識されています。

 

ロボットバトルで興奮してしまったのが、「ジプシー・デンジャー」がソードを装備していたところでしょう。

 

翼を持った怪獣に抱えられ、絶対絶命のピンチ。「まだ打つ手はある」と言って取り出したのは蛇腹式のソード。

 

もう「キター」って感じですよ。思わずガッツボーズをしたくなるくらい。やっぱりロボットにソードはいるよ。簡易的でもいいから絶対に装備すべき。


ヒロインであるマコは菊地凛子さん。
なんとなく尖ったイメージがあったのですが、この映画では柔らかい表情も多かったような気がします。

 

気になったのは、菊池さんの日本語がなぜかたどたどしかったこと。
なにか理由があるのでしょうか?

 

長い間、英語で話していたから母国のアクセントを忘れてしまったとか?
ちょっと違和感がありました。


マコの幼少期は芦田愛菜さん。大粒の涙を流しながらさまようあのシーンはすごい。
悲しさ、寂しさ、つらさ、痛み…etcなどそんないろいろな感情をわずかなシーンであらわしてます。

 

大きめのブルーのコートと赤い靴も象徴的です。赤い靴といえば、やっぱりあの歌なのかなぁ。

その曲調からも異人さんに連れて行かれて、かわいそうと感じますが、この映画では立派に育てられ、最後に地球を救うヒーローとなりました。

 

寺島進氏にしか見えない基地局オペレーターの人。怪獣とシンクロする研究者2名など、脇役もかなりいい。

 

最後まで本当に楽しく見る事ができました。

 

シンクロのところで語られるウサギを追うな。これも何か意味があるんでしょうね。

 

ウサギといえばドニーダーコ。
着ぐるみのウサギがどこかに登場するのかと思いきや、そうではなさそう。

 

ハングリーラビットでニコラス・ケイジが「腹ペコのウサギは飛ぶ」という
謎のセリフを残しますが、言いますがこれとも関係なさそう。

 

日本の影響を受けていると考えれば、

♪待ちぼうけ~待ちぼうけ~ある日せっせと野良稼ぎ
 そこに兔がとんで出てころりころげた 木のねっこ

 

うーん、これも違いそう。野良仕事なんてぜんぜん関係ないですし。

 

あまり複雑な意味はなく、二兎を追う者は一兎をも得ずのことわざでよいのかな?

 

シンクロをするということは、相手の記憶を共有するという事です。

どちらかの記憶に感情移入してしまい、そこから出られなくなる可能性があるということでしょうか。


面白かった余韻に浸っていたのですが、なんと待ちに待ったGURIMMシーズン6がプライムビデオに登場したではありませんか!


こ、これは、仕方ない。見る予定リストは一旦停止。

 

とうとうこれでラストシーズン。アダリンドにはがんばって欲しいなぁ。

 

イントゥ・ザ・ストーム~竜巻のなかはこんな感じなのだろうか

 

地球史上最大規模の"超巨大"竜巻に襲われるシルバータウン。人々がシェルターに逃げ込むなか、あえて竜巻の渦に向かって突っ走るプロのストーム・チェイサーたち、スリルを求めるアマチュア・チェイサーたち、そして愛する者を救うため立ち上がる勇敢な街の人々―。超常的な巨大竜巻の中、想像を絶する24時間を生き残る術はあるのか!? Rating G (C) 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

でかい竜巻が来るけれども、人間が力を合わせて生き残る。そんな鉄板な内容に違いないと思ってみはじめました。

 

内容は予想通りでしたが、しっかりと緩急もついており、最後まで安心をして見ることが出来ました。

 

楽しかった、面白かったという感想よりも、これはハズレないだろうという安心感も映画には大切だと最近思えてきました。

 

竜巻ハンターなんて仕事があるのかと思っていたのですが、どうやら実在する職業らしく。彼/彼女らは、「ストームチェイサー」または「トルネードハンター」と呼ばれているらしいのです。

 

世界にはとんでもない人々がいるものですね。この命知らずの人々がこの映画に登場します。

 

竜巻観察用の装甲車「タイタス」は、アメリカ特有のごっつければカッコイイだろうという風貌をしています。

 

円すいに近い形のほうが風の抵抗は少なくなるのでは?と疑問に思ってしまいますが、
まあそのあたりは仕方ないとしましょう。使えなさそうな装備もついていますが、これもご愛嬌。

 

竜巻に舞い上げられた人間はどうなるのか?竜巻の中心に入ったらどうなるのか?
誰でも一度は想像したことがあるこれらを実際にやってみたかったのが、マットというこのチームのリーダーです。

 

彼は悪者を突き通すのかと思ったのですが、ラストで身を挺して人々を守ります。
タイタスごと巻き上げられたマット。

 

おばかキャラ2名が生存したのですから、タイタスと共にラストでひょこり戻ってくるかと思ったのですが、その描写はありませんでした。

 

ですが、彼はかねてからの夢だった、竜巻の中心にも入れましたし、竜巻の上にも行きました。彼としては満足の行くラストだったと思いたい。


おばかキャラの2名は、たまに出てきて映画の緊張感を緩める働きをしてくれます。

 

ストーリーにはまったく関係がありませんが、あのような人もいないとなんとなく映画がつまらなく思えるんですよね。

 

90分と短めであっという間に終わってしまう一本です。

 

艶っぽいシーンは胸の谷間くらいしかなかったので、お子様でも安心ですが、竜巻でなぎ倒されたシーンなどには、あの津波を想像してしまいます。

 

悲しい事に風化してしまった感覚もありますが、生涯決して忘れないだろう部分も確実に残っています。天災の前では人類は無力だとあらためて痛感させられました。

 

日本では、地震・雷・火事・親父ですが、アメリカではどういう序列なんだろうか。
火事が多そうなイメージがあるので、火事>竜巻>台風>地震とかなのかな?

 

それでも夜は明ける~とっても深いタイトル。映画を見てから考えて欲しい

 

1841年、ニューヨーク。家族と幸せな日々を送っていたバイオリン奏者ソロモンは、ある日突然誘拐され、奴隷にされる。彼を待ち受けていたのは、狂信的な選民思想を持つエップスら白人による目を疑うような差別、虐待そして”人間の尊厳”を失った奴隷たちだった。妻や子供たちと再び会うために彼が生き抜いた11年8カ月と26日間とは。(C)2013 Bass Films, LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l. in the rest of the World. All Rights Reserved.

 

この話は実話を元にしている。

 

冒頭に表示されるこの一行が、あるとないでは映画の印象はがらりと変わります。

 

原題の12 Years a Slaveが表示され、日本のタイトルとぜんぜん違うなと思ったのですが、私は日本のタイトルのほうが好きですね。

 

無実の罪で12年も牢屋に入れられたのか、それとも幼い頃に親に売られたのか。
悪い事ばかりが思いつきますが、19世紀の奴隷の話でした。

 

これは酷い。遠い過去に授業で習ったような記憶がありますが、これほど酷いとは。

 

まずわかりやすいのがムチ打ちでしょう。

 

血と肉片が飛び散るほど強くたたかれ、肉が盛り上がり背中はぼこぼこに。
ミミズ腫れというレベルではない酷さです。酷くぶたれるシーンは目を背けたくなるほどです。


それから、慰み者にされたあの少女がかわいそう。自らは決して望んでいないのにすき放題やられた上、その妻からはひどく憎まれる。


瓶を頭にぶつけられるとか、ツメで思いっきり引っかくなんて人間のやる所業じゃない。

 

どうせ死ぬまで搾取されるのならば、今すぐにそれを終わらせてしまいたいと思ったのでしょう。自らを殺してくれと懇願する彼女は、直視できないくらい悲惨です。


また、船の中だったと思うのですが、若い女性がソロモンの手をとり自分の胸を触らせるシーンがありました。あれもなかなか衝撃的でした。

 

彼女はきっとこれから奴隷となり酷い扱いを受ける前に、「私は牛や馬なんかじゃない。人間なんだ」という事をしっかりと確認したいがために、あんな行動をとったのだろうと考えています


奴隷の主人が発言する、「こいつらは私の所有物だ」という言葉も強烈です。

 

彼らにとって奴隷は従業員じゃないのでしょう。たしかpropertyという言葉を使っていたと思いますが、この言葉は本当に恐ろしい。

 

とにかく肉体的にも精神的にも追い詰められるシーンが続き、一体いつになったら夜は明けるのか、そればかりを期待しながら見続けました。

 

そしてこのタイトルが深い。

 

朝が来るではなく、「夜が明ける」にしたのはこの映画の内容を良くあらわしていると思います。このタイトルだと、ポジティブにもネガティブにも取れるのですよね。

 

どれだけ家族の事を思っても、どれだけ現状を悲観しても、夜が明ければ奴隷は働かなければならない。

 

雇い主がかわろうが、一緒に働いていた奴隷が死のうが、毎日毎日、重労働を課され、酷く虐げられる日が続くのです。

 

ソロモンの様に救出された人にとっても、残してきた人は気がかりだったでしょう。

 

家族と再会しても素直に喜べないことはたくさんあったと思います。それでも夜は明けてしまう。時代は前に進むのです。

 

いろいろと調べてみたのですが、日本にも同様の制度が過去あったようです。
そして世界的には今でも。。。

 

どうすればこんな酷い事ができるようになるのでしょうか。


そんな一歩引いた目で見てしまいますが、私も同じ人間なのだから、条件さえ揃えば同じような事をしてしまう or されてしまうのでしょうね。